一家に一台、聴診器を持ちませんか?
企業検診の仕事をするようになって、心音に興味を持ちました。心音は、大きくはふたつの音で成り立っています。音は、弁が締まるときに発生するもので、覚え方は”おっかさん”だそうです。”お”でⅠ音、”っか”でⅡ音、”さん”はあまり聞こえませんが、Ⅲ音になります。呼吸をするとⅠ音とⅡ音の間隔が開くので、常に同じリズムではありません。
心音で何がわかるかというと、不整脈があればリズムが崩れるので、誰でもわかると思います。弁の異常で逆流などが起こっていてもじっくり聞けばわかると思います。
聴診器は、安いものなら1000円であります。1万円も出せば、いいものが手に入るので、是非自宅に持っていてほしいと思います。聴診器が血圧計のように各家庭に普及すれば、心臓の異常や肺炎、喘息なども早く発見できると思います。
どうやって異常を見つけるのか?簡単なことです。普段から正常の音を聞いていれば、何かおかしいとわかるからです。医者だって同じです。異常な音を聞ける機会は少ないので、正常の音をたくさん聞くことで、何か普通じゃないと判断しているわけです。
もし、聴診器を買ってみようかなと思う方がいらっしゃれば、どうやって聞いたらいいかは、クリニックで指導しますよ。是非、一家に一本は聴診器を持ってください。