高血糖と低血糖のひらいクリニック

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ひらいクリニック

   外科OGTT検 査 脂質異常症甲状腺消化器総合診療科

弁護士への協力

弁護士から意見を聞きたいと持ちかけられることがあります。事件や事故が病気の発症と関係あるかどうかという意見です。実際にその患者を診ることなく、与えられた情報だけで、意見を出します。そのため、あらゆる可能性を考えて、何パターンかの見解を提出します。診断を求められているわけではないので、いくつかの意見を出すことになってしまいます。

問題は、患者さんが訴える症状と、検査結果から発症の時期を予測して、事件や事故が原因かどうかを考えるところにあります。

これは、一般診療でもよくある話です。症状というのは、本人が自覚した時期と症状が出だした時期が異なっていることがよくあります。本人は、症状が明らかになり何かおかしいと感じだした時期を発症の時期と訴えます。風邪をひいてから起きるようになったから、風邪薬が原因だと思うなど、原因まで考えてから話をされます。でも、本当にそうかどうかは、詳しく聞いていく必要があります。

記憶というのは、何かと関係させないと思いだしにくいという点も関係します。症状は最初は些細なものなので、気にしていないことのほうが多いものです。何度か体験するうちに、何かおかしいと思いだします。そうすると症状に注目しだして、何と関連があるか考えるようになります。そうすることで、必要以上に症状が強く感じられて、ひどい場合は悪化していきます。そうなるとますます神経質になるので、本来なら治っている時期になっても、症状だけ悪化していくというはめになります。

症状というのは、本人が感じるもので、証拠が取れないことが多いからです。出血など外からわかるものは少なく、多くは、しびれるとか痛むとか動きが悪くなったといった本人しかわからないものだからです。事件や事故になると原因は他人だと思っているので、なおさら症状の訴えがひどくなります。本当に原因がそこにあったのかどうかを推測するのは難しいかもしれません。

しかし、多くの症状はあるきっかけで表面化するだけで、そこに達するまでに長い期間が必要なのです。からだは、ぎりぎりまで正常を保とうとするので、かなり悪化していても、本人は自覚していないことがほとんどです。何かのきっかけで、外の向いていた注意を自分に向けるようになると、些細なことでも異常ととらえるようになります。それまで、問題の無いものと考えていたことまで、異常に思えだしたりするのです。

病は気からといいますが、それが当たっているのかもしれません。異常な症状ではないとか、大したことではないとわかると、急速に治っていくことも多いからです。

本当に異常なことなのか、正常範囲のことなのか、いつから起きたことなのか、原因は何なのか、3次元で考えて行かないとならないわけで、大変な作業なのかもしれません。

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