高血糖と低血糖のひらいクリニック

アクセス
内科/外科/糖尿病・内分泌内科/消化器内科/肛門内科/形成外科/ (予約優先) ひらいクリニック 大阪市中央区南船場3-2-6 大阪農林会館 B-1号室 TEL06-6125-5350 FAX06-6125-5351

ひらいクリニック

   外科OGTT脂質異常症甲状腺消化器総合診療科

素敵な弁護士の先生に出会いました

親しいママさんがやってる喫茶店に行ってきました。そろそろ年末のご挨拶があったからです。そこで素敵な年配の弁護士の先生を紹介されました。医療過誤を扱ってきた方だそうです。その方にいろんなお話を聞くことができました。

医療過誤を立証するのには、かなり時間が必要だと言う話でした。日本の医者の見解ではだめなので、英語、ドイツ語、フランス語、あらゆる言語の特集を日本語に訳す作業から取り掛かるそうです。著名な本より、特集のほうが信憑性があるからだそうです。日本語に訳したうえで、ある一定のラインを探すそうです。それができていなければ、医療過誤になるからです。それを全く医学知識の無い裁判官に分かるように、再び日本語を変えていくそうです。そういった作業には、何年も費やすようです。

彼は、医者は安心して医療をしなさいと言いたかったようです。よっぽどのことがない限り、訴訟されても負けることはないと言いたかったようです。人間は、器械じゃないから、予測どうりにはならない。薬の副作用じゃないかと思っても、それを立証することは、かなり難しいことだと話しておられました。頭の中だけに考えを置いておくのではなくて、必ずカルテを書きなさい。レセプトだけ見ても、何をしようとしていたはわかるので、カルテとレセプトが重要な証拠になるとおっしゃってました。

彼自身も、血小板の機能を抑制する薬で起こったと思われる、脳脊髄系の出血が薬によるものだとは認めてもらえなかったそうです。それほど、立証が難しいものだと長い時間をかけて話してくださいました。彼はすでに現場を離れて執筆をされているそうです。ちょくちょく来てるから、また会いましょうと言って帰られました。

私は、医療過誤だと思っても、訴訟は好きではありません。訴訟して勝ったとしても、一点しかとらえないからです。医者は、患者を悪くしようと思って治療をすることはありません。ただ、知識が不足していたり、きずかなかったりするだけだと思います。そういったことをフォローするために、パラメディカルがいます。医療事務の方でも、優秀な方はカルテを読んで理解できます。これはおかしいんじゃないですかと、医療事務から指摘されることもあります。

看護師は、もっと内容を把握します。でも、医者に助言できる人は少なく、その理由として、医者が聞く耳を持ってないことがよくあります。看護師も、そういった医者には鼻から話をしようとはしません。そういった場合、正しい知識を患者に与えるようです。別の医者にかかったほうがいいよとか、遠回しに助言するようです。

医療過誤と言うのは、ひとりの人間で起きるものではありません。複数の人の、複数のミスが重なりあっておきます。そこには、医療の世界の横のつながりの無さが原因していると、弁護士の先生もおっしゃっていました。横のつながりどころか、ちょっとした情報も調べるのにかなり時間がかかったりするわけで、本当に閉鎖された社会だと思います。

昨日は、国保に異議申請に行っていました。私の件は、向こうのミスだったようで、なんら指摘を受けることはなかったのですが、ミスだとわかっているなら、郵送で済ませろよと思いました。日時を指定して必ず医者が来るようにと呼び出しておきながら、自分のほうのミスでしたなどとは、どういうことなんでしょうね。失った時間に、何人もの患者を見れたはずですよ。

遠方から来られている病院はもっと大変そうでした。ひとりで、何件も抱えている先生は、整形外科の先生の面談の後で、皮膚科の先生の面談がありますと言われていました。それぞれ、内容によってその方面の専門の先生と話し合いをするようです。でも、数か月も前にレセプトは審査を通過して、支払いが終わっているものですよ。それを後から、前後の月や、他の医療機関のレセプトと突き合わせて、支払ったが、支払う必要がなかったとわかったので、返金しろって具合に通知が来るのです。

レストランで食事をして、支払いを終えて、数カ月後に、やっぱり支払う気がないから返してくれと言ってるようなものです。あの後、何度か食べに行ったがやはりまずかったので、返金してくれと言ってきた客にレストランは返金するでしょうか?こんな話がほかの世界でもあるのでしょうか?私などは、国保のほうのミスで呼び出されたわけなので、当然文句を言えるはずですよね。間違えた本人に謝罪を求めることもできるはずです。

医療過誤の問題でも、こういった支払基金の問題でも、公の場で話し合うべきだと思います。複数の医者の意見が一致すれば、支払基金の返金要請にこたえる必要はないはずだからです。医療過誤でもそうです。同じことを繰り返さないためには、どうすればいいかをみんなで話し合えばいいはずです。訴訟を起こす方も、考えは同じはずだからです。二度と同じ過ちを犯してほしくない、それだけですよ。

病院で当zんのように人が殺される、そんなこともいっぱいあると彼は話しておられました。でも、いっぱいあれば問題にしなくていいのでしょうか?本人がどう思っていたかを無視してもいいんでしょうか?おかしなことだらけだと思います。帰りのタクシーの運転手が話されていました。高血圧だけで、10種類も薬を出されたと。誰が考えてもおかしいやろっておっしゃってました。彼の奥さんの話だそうです。彼が助言し医者を変えさせたら、3種類に減ったそうです。

専門家じゃなくても、こうやっておかしいと思うことができます。それなら、別に弁護士の先生がやっていた何冊もの本の翻訳は必要ないんだと思います。誰が考えてもおかしいと思えることを誰かが指摘してあげればいいことで、医療の世界にそういったフィードバックや話し合いの場がないから、おかしくなっていくんだと思います。

一方通行の医療から、相互に情報交換できるような医療に変わっていってほしいと思います。

 

Comments are closed.