二人目の往診に行ってきました
在宅を約束されていたのに、退院の段になって急にキャンセルされた方がいます。先週、その相談を受け、うちでは在宅は無理なことをお話し、往診で対応できるかどうか会いに行ってこようと言うことになりました。ちょうど、1件引き受けていた往診が、月曜日で一段落するので、火曜日からだったら可能だったのです。今回は、接骨院が介入しているので、リハビリの用意は必要ありませんでした。接骨院の方とともに、会いに行くことにしていました。
ところが、ぎっくり腰が意外に長引き、当日の朝になってそのことを告げると、介入する接骨院に連絡を取り、急遽治療が受けられるようにしてくれました。ちょうど、火曜日の午前の仕事から、クリニックへ戻る帰路にあるので、寄ってみようと言うことになったのです。歯医者さんのような受付で、とてもきれいな場所でした。自費治療を中心にやっているようで、柔整師も多く所属しているようです。早々に治療室に通され、着替えをして、冷えるといけないからとあっためた湯たんぽのようなものを持ってきてくれました。一時、熟睡したように思います。
治療が始まって、いろんなことを質問しました。針がなぜ効果があるのかなど、普段から疑問に思っていることを聞いてみました。すると、柔整師のほうからも、腎移植の質問がありました。私は詳しくないので、調べておくと言いました。夜に往診に行く話をすると、その方が担当だったようです。
夕方になって、患者さんのところに行きました。ご高齢で、かなりやせておられますが、再び立って歩きたいとおっしゃってました。食事も野菜をたくさんとられているようだったので、引き受けることにしました。担当の柔整詩とは、すでに気があってますから、うまくいくと思います。
人が立って歩くと言うのはとても重要なことです。年齢が高くなると歩けなくなることを一番心配されます。その一方で、病院はリハビリで歩けるようにはしてくれません。手術だけしたら、後は知らんぷりです。
しかし、こういった場合、何かあった時が大変です。私のように、しょっちゅう大阪を離れる医者にとっては、難しいのです。それで、往診をたくさん手掛けている施設の看護部長に相談しましたが、距離の問題があって介入できないと言われました。しかたありません。私の代わりに動いてくれる医者を探して、万が一の時に対応することにしました。
医者探しはこれからですが、なんとかなると思います。こういったことだけで、患者さんを見はなすことはしたくありませんから。自分で作った料理を食べたい。そうおっしゃってました。
子供が元気な大阪を目指していた知事がいました。私は反対でした。老人が元気にならないと子供は元気になりません。そのことを、近いうち訴えに行くつもりです。