高血糖と低血糖のひらいクリニック

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ひらいクリニック

   外科OGTT脂質異常症甲状腺消化器総合診療科

文字を認識できない人

不思議な人に出会いました。文字を認識できない人です。外見的には、普通の人なので、そういう障害があるとは気付かない感じです。脳外科医にそういったことがあるのか聞いてみました。脳の一部の部分に障害があると、そうなってしまうそうです。先天的かもしれませんが、幼少期の外傷が原因かもしれないとのことです。調べてみると、アメリカでは1%の人に見られるそうです。元々、文字を認識する脳の領域ははっきりしないようで、認識する場所が違う場合、文字として認識しずらいそうです。

文字とは何かと言うところまで立ち戻ると、最初は象形文字で、絵でしたよね。日本語のかなも、漢字を崩していって最終的にかなになっています。漢字と言うのは、絵と同じようなもので、イメージでとらえます。書道なんて、絵を描くのと同じことですから、文字と言うものから遠い存在かもしれません。日本語のかなは、英語とかなり似ていて、文字なのかもしれませんが、英語だって、単語になると絵と同じように、一つの文字の塊で、何かの意味を作り出していると思います。

文字を認識できない場合、絵として認識しているようで、絵にいちいち意味付けをするのだと思います。キーボードなども、書かれている文字で認識するのではなくて、場所で認識しているようで、それならブラインドタッチと同じことですよね。私自身、映像で記憶していくたちなので、何となく意味は理解できます。私の母は、日本語が読めないので、新聞などでも眺めているだけですが、英会話は、ペラペラしゃべれます。耳から覚えたようで、発音がとてもきれいなのです。

目で見ると言うことが、邪魔することはたくさんあります。外科の手術でも、目で見ようとすると上手にはなりません。どちらかと言うと、感のほうを重視します。目で見ると言うのは2次元ですが、手術の際は3次元で考え、手の感触で判断し、前後の脈絡から想像するので、4次元の世界かもしれません。

そう考えていくと、文字の認識ができないことが、それほど重要なことではないとわかります。ある一つの機能がマヒしている人は、他の機能が優れてきます。天才的な音楽家でもそうですよね。すべての機能が揃っている人は、案外凡人なのかもしれません。5体満足だと、周囲から見て普通の人だと判断されがちですが、そんな中にも、注射がないと生きていけない人、脳の手術をして、一部がない人、おなかの手術をして、胃がない人など、聞かないとわからないことはたくさんあります。

見た目で判断しない。そういったことが大切なんだと思います。

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以下、脳外科医からのコメント。。。。

文字が認識できない病気はあるよ。
優位側(普通は左)角回(gyrus
angularis)障害されると
言語の認識ができなくなる。部分的だと文字認識ができなく
なってもおかしくない。
言語をコンピューターでおきかえてみると
文字→ テキストファイル
図形→ PICTファイル(画像ファイル)
なのだが記憶を文字ファイルでなく画像ファイルで処理している人が
少ないながらいる。
例えば看板の電話番号、書かないとすぐ忘れる。絵で覚えている人は
いつでも絵の中のすべての情報はいつでも再現できる。いわば天才だ
一番わかりやすい人たちが将棋指し→
絵で覚えるから有段者になれば
100手ぐらいは平気で覚えている。だから将棋盤と駒がなくても将棋が
指せる。
角回はちょっとややこしい側頭葉の上で頭頂葉の下端部なのでどこといって
いいのかややこしい。とにかく重要な場所だ

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