高血糖と低血糖のひらいクリニック

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ひらいクリニック

   外科OGTT脂質異常症甲状腺消化器総合診療科

心エコーの勉強に行ってきました。

心不全の診断をするために、心エコーの勉強をしたいと和泉市立病院の循環器科の河瀬先生に相談したところ、日本心エコー図学会の講習会がいいと聞き、仙台で行われた、東北支援講習会に参加してきました。この講習会は、もともと東京で行われていたそうです。でも、震災復興に何らかの形で協力したいと思った学会の先生方が、仙台で行うことにしたそうです。1月には、大阪でも行われるのですが、そういったことであれば、仙台まで行こうと思い、行ってきました。

心不全の診断をしたいと思ったのは、2カ所で行われるリンパ浮腫のリンパドレナージの支援のためでした。リンパドレナージを行うと、大量の体液が循環器系に戻されます。もし、軽度でも心不全があれば、マッサージが心臓に負担を与えてしまいます。それで、ドレナージを開始する前に、心臓の評価が必要だと言うことになったのです。エコーはすでに、腹部、表在はやってきていましたが、心エコーはかなりレベルの高いもので、少々の勉強ではできないものです。最後の難関にトライを始めました。

講習会は、とても活気のあるものでした。震災復興という課題があったことも影響したかもしれません。でも、臨床検査技師と医者が区別なく意見を出し合う雰囲気は、今まで体験したことがないものでした。その中で、DMATの話もありました。震災など災害現場で、エコーを使おうと言うものです。エコーは、ノートパソコンタイプもありますし、もっと携帯型もあります。災害現場に持っていける唯一の診断機器だと思います。私も、救急の現場に再び戻ることも考えているので、とても興味ある話でした。

また、心エコーと言うのは、医学と言うより、工学部とか理学部と言う感じもしました。とことん、数字で判断するやり方は、理論的だし、あいまいなことが多い医学の中では、異質だと感じました。表在エコーや、腹部エコーも突き詰めていけばそうなのかもしれませんが、そこまで深くやってこなかったので、カルチャーショックを受けました。しかし、そうは言ってもまずは、患者さんの状態を見なさいと言う話にも、とても共感しました。最近は、画像ばかり見て、患者さんを見に行かない医者もいますから、まずは患者さんの状況をみることを強調されていた先生が多かったことは感動しました。

ここまでは、いい話なのですが、大阪に戻るときに貴重な体験をしました。時間どうり、飛行機に乗り込み、キャビンアテンダントも着席し、今にも旅立とうとしていたとき、計器の異常があり、飛行機の電源を落とさないとならないので、乗客はいったん下りてくださいという機長からのアナウンスでした。おそらく、再起動しないとならないでしょう。最近の飛行機は、コンピューターですから。でも、結局は飛行機は動かすことができなかったようで、別の航空会社の飛行機に乗って帰ってきました。

こんなこともあるんだと、びっくりしました。異常事態の時は、会社が違っても協力するんですね。なんとか、大阪に戻ってきましたが、やっぱり大阪が一番好きですね。。。

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