欧州糖尿病学会
現在、欧州糖尿病学会が行われているようで、いろんな新しい情報が入ってきます。インスリン抵抗性検査で、長期の耐糖能異常や2型糖尿病になりやすい体質を発見する検査も見つかりだしています。糖尿病については、なってしまってからの治療はいろいろ発達してきましたが、なる前にいかに発見するかがいまだに確立されていません。
糖尿病と言う病気自体がまだあまり分かっていないせいもあると思います。糖尿病と言うと食べすぎで太った人がなると思われがちですが、日本人にはやせ形の糖尿病がたくさんいます。アジア人は、元々インシュリンの分泌が悪いようなので、欧米人のように太れないんだと思います。逆に、欧米人のように太っている方に、糖負荷試験をすると全く正常だったりするのです。
糖尿病になることを恐れて、食べないことばかりに執着していた方がいました。ちゃんと食べないと糖尿病になる以前に、飢餓状態で体が駄目になってしまうのにです。実際、インシュリンもあまり出なくなってしまって、逆に血糖が上がりすぎる環境に変わっていました。糖尿病にならないように予防することは重要ですが、からだに必要な栄養素を入れないことは、間違った方法です。ちゃんと食べたうえで、血糖コントロールをしていけばいいわけで、そのためには運動も重要になってきます。
1型糖尿病でも、アスリートをされている方が結構おられるようです。糖尿病は、見た目では分からないので、聞いて初めてわかるんでしょうね。喘息をよくするために、水泳をしていたらそのまま選手になってしまった方もいると聞きます。早くから病気がわかると、逆に健康的な生活を心がけるんだと思います。
人は必ず何かの病気になるでしょうし、必ず死はおとづれます。大事なことは、死が訪れるまで楽しく生活ができるかどうかだと思います。病気を恐れるあまり、毎日の生活が楽しくなくなれば意味がないでしょう。食事も、楽しく食べられなければ、身になりません。