インシュリン抵抗性改善薬が使えなくなりそうです
インシュリン抵抗性は、糖尿病の早い時期に出ます。インシュリンが効かなくなり大量に出しても血糖値を抑えられない状況になるものです。それが続くと、インシュリンの使い過ぎで、出なくなってきてしまい、糖尿病に陥ってしまいます。
その抵抗性を改善するので、いい薬だったのですが、膀胱がんの発生があるという報告が出て、フランスでは回収になったそうです。日本でも、膀胱がんになる可能性を話した上で使ってもいいということですが、そんな話して誰が使いたがるでしょうか?
日本でもアメリカでも、膀胱がんの罹患率を上げる当エビデンスはないので、民族性もあるのかもしれません。でも、政治力がかかわってるという可能性もあるようです。問題の製薬会社が最近ヨーロッパに販路を見出そうと、ヨーロッパの製薬会社を乗っ取ったそうです。そのあとで、ヨーロッパからだけ膀胱がんの話が出だしたからです。
真相はわからないことのほうが多いので、確かめようがないのですが、過去にも何十年も使われていたいい薬がいくつも製造中止になってきました。たいがい副作用の問題が出ての話ですが、何十年も使われていたのに、急に副作用が問題になるのですから、理解するのは難しいです。
人間の体のほうが変わってきたのかもしれません。がんだって、日本で乳がんがうなぎ上りに増えているのは、食生活の変化のせいです。糖尿病だってそうです。薬の副作用を考える前に、食生活の副作用を考えたほうがいいと思います。食べ物にも必ず副作用があります。食べ物に当たってなくなる方だっているわけで、それはどう考えるのでしょうか?
糖尿病については、インシュリン抵抗性改善をしなくても、糖毒性の悪循環を断ち切ればいいと思います。ただ、そのためには本人のかなりの努力が必要です。なるべく楽をして病気をなくしたい、そういった思いがいろんな薬を作らせてきました。でも、それにも限界があると思います。
病気を治す前に、なぜ病気になったのかを考えたほうがいいと思います。