日本女性骨盤底医学会で発表してきました
この学会は女性の骨盤底臓器を一括に扱おうというもので、産婦人科、泌尿器科、外科が一緒になって開催しています。しかし、外科の分野がまだ少ないので、大阪市立大学の先生に発表しないかと誘っていただきました。
クリニックも初診の患者さんが、500人を超えましたので、データを分析して肛門から骨盤底に対してどうアプローチするかを発表してきました。学会での発表は、ほぼ20年ぶりになるので、かなり緊張しましたが、データ解析は医療秘書がやってくれましたし、言いたいことはまとまっていたので、6分という発表時間はあっという間に終わりました。
でも、今回残念だったのは、なってしまった病気をどう直すかの話ばかりがなされていて、そうならないためにはどうしたらいいのかが全く話題になっていなかったことです。私は、予防医学のほうに興味があるので、そっちのほうを話題に出しましたが、あまり関心を持ってもらえませんでした。
座長をしていただいた、大腸肛門病センターくるめ病院の先生は、これからの課題ですねと言っていただいたので、またデータを集めて発表していこうと思っています。
今回のことで、医療秘書の重要性も再確認できたので、データ解析ができる医療秘書を育てていこうと思いました。患者さんのデータを分析することで、医院経営に何が足りないかも、明白になっていくはずです。開業医であっても、どんどん学会で発表していくことも可能になります。今は、大きな病院が中心で、偏った見解しか出ていないと思ったからです。
これからクリアーしていかないとならない問題もたくさんありますが、今回久しぶりの学会発表は、いろんな意味での勉強になりました。