高血糖と低血糖のひらいクリニック

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内科/外科/糖尿病・内分泌内科/消化器内科/肛門内科/形成外科/ (予約優先) ひらいクリニック 大阪市中央区南船場3-2-6 大阪農林会館 B-1号室 TEL06-6125-5350 FAX06-6125-5351

ひらいクリニック

   外科OGTT脂質異常症甲状腺消化器総合診療科

肛門科が少ないわけ

 ずばり、儲からないからです。肛門科だけをした場合、手術など外科的なことをしなければ、月に60万円の保険診療収入しか発生しないとわかりました。クリニックは、普通の開業医の半分の時間しか開けていませんが、フルに診療した12月から3月までの診療報酬が30万円強でした。なので、フルで開けても60万円になります。クリニックの必要経費が月に120-130万円なので、儲かるどころか全くの赤字になりますよね。。

 ここで、手術をした場合どうなるか。。。。クリニックでは手術は病院の手術室を借りてやっているので、実際の収益に関する情報はありません。おそらく、もうけが出るのだと思います。しかし、設けるために手術をしたくはないので、病院からは小額しかいただいていないのです。手術室と機械類、スタッフを借りているので、使用料をお支払いしてもいいぐらいですが、診療報酬は病院のほうに入るようにしているので、私は一回行ったらいくらという計算にしてもらっています。

 儲からないとわかっていたら、誰もやりませんよね。だから肛門科が少ないのだと思います。肛門科というのは、消化器外科の中で、大腸部門の一部になっています。内科にはない分野です。でも、大腸を扱う人の中でも、肛門を扱う人が少ないのが現状です。産婦人科の中で、婦人科専門が少ないことも同じことが言えます。両方とも、それ単独だったらまったくもうけが出ないんですよ。

 でも、どうしてそうなったのでしょうか?今、医療事務を習いに行っているスタッフがいますが、そこでもおかしなことを言われるそうです。”なんで、こうなってるのか理由はわかりません、国が決めたことですから”と説明されるそうです。理由がわからないことをどうして現場に押し付けるのでしょうね。

 国がしてきたことは、病気を治すことではなくて、医療費を抑えることばかりです。なので、2年おきに大幅改正して、儲かってる部分の報酬を下げてきました。医療機関はそれに対応してきたので、急に増えた分野があれば診療報酬が高くなったと思ってください。消えていく医療機関があれば、診療報酬が下がったと思えばいいのです。

 今は、保険診療では経営が成り立たない施設が増えているので、どんどん自費診療に変わってきています。肛門科については、昔は自費診療しかなかったのです。それしか生き残れなかったからだと思います。クリニックでは、そういう現状も訴えていくために、スタッフがすべて別の仕事をしながら運営しています。そこまでしないと、やりたい医療ができないからです。

 患者さんには、自分の身は自分で守れと教育していっています。現状では、それが一番賢いと思うからです。

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