高血糖と低血糖のひらいクリニック

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ひらいクリニック

   外科OGTT脂質異常症甲状腺消化器総合診療科

変更手続き。。。。。

 診療時間の変更があったので、変更手続きをしました。婦人科の標榜もとり、非常勤医師も登録しておこうと手続きに行ったのですが。。。。

 近畿厚生局は、非常勤医師の医師免許のコピーだけで受理したのですが、保健所が受理しません。医師免許の原本確認が必要だというのです。ふたりの非常勤の先生は、月1回くらい来る予定なので、本人と会うことも難しく、コピーを送ってもらうことも大変でした。非常勤でいろんな病院に勤めたことがありますが、原本を求められることは、たまーーーーにあっても、ほとんど経験したことはありません。ましてや、月一回当直に行くような病院では、コピーすら求められたことがありません。

 私たち医者が、医者を雇う時に医師免許を確認することはほぼ皆無です。誰かからの紹介である場合がほとんどなので、疑う余地もないわけです。ましてや、会話をしていれば、医者かどうかはわかります。そのうち、出身大学や、研修先の話になり、共通の友人も出てきます。医者の世界は狭いので、必ずそういった話が出てくるのです。

 厚労省は、原本確認は努力義務だと言っています。当然、クリニックを開設する際は、開設者である私の原本は持っていっています。国が努力義務だと言っていることを保健所は10日以内に確認と決まってるといいはるのだからおかしな話です。近畿厚生局では、コピーで受理してくれましたよというと、近畿厚生局は別だ、こっちは大阪府で決まっているんだといいます。でも、近畿厚生局は、厚労省が近畿に来ているだけで、実際は厚労省なんですけどね。。。

 保健所で原本確認の理由を聞きました。医者かどうか確認するためだと。偽医者じゃないかどうかだそうです。それなら、どうやって偽造ではないとわかるんですかと聞きました。見ればわかるというので、どこを見たらわかるんですかと聞きました。お札なら、透かしとかありますが、医師免許にはそういったものはありません。筆跡でわかるといいました。それなら、なおのこと偽造できますよね。

 医者には身分証明書がありません。医師免許は、かなり大きいものなので、身分証明書として持ち歩くわけにいきません。何年か前にやっと日本医師会が写真入りの身分証明書を作りましたが、国が作ったものではないので、まだ認知もされていないし、医師免許の代用として使えるわけでもありません。

 ところで、わたしが平井今日子だとどうしてわかるのですかと保健所で聞きました。先生が名乗ったからだと言われました。でも、免許証などの本人確認もされてないし、医者だという確認もされておらず、名刺も渡していません。平井今日子を名乗って、別の人物が来ていたらどうするんでしょうね。開設の時に私の原本確認しているから、本人確認は済んでると言われました。医師免許には写真は載ってないし、開設の時はコンサルタントのおじさんが持って行っただけで、私は持っていっていないのですよ。。。

 医者は複数の仕事を抱え、夜まで仕事をしています。うちの非常勤の先生方もからだが空いたら来るという契約ですし、それも週末に限っています。医師免許の原本確認は、通常施設の事務長などが代理で持っていってくれます。本人が病院を離れるわけにいかないからです。でも、原本を持って来いと言われることもうっとうしいことです。医師免許は大切なものだからといわれるので、通常は家の金庫などに保管されています。金庫を開けて、大きな紙を運んで行って、終わったらまた持って帰って金庫に入れないとなりません。

 こんな紙切れがなぜそんなに重要なのかとよく思います。医師免許には、医籍登録日と医籍登録番号が書かれています。それさえわかっていれば、紛失しても再発行してもらえるそうです。実際結婚して名字が変わった時、再発行され、当時の厚労省の大臣の名前に変わりました。後輩の女医たちは、大臣が気に入らないとその人の名前が書かれることを嫌がり名字が変わってもすぐに変更手続きをしなかったものです。そんなことでいいのかなと思いますが、医師免許の提出を求められることが何年かに一回なので、構わないのかもしれません。

 今回、保健所への非常勤登録は断念しました。近畿厚生局には届けたので、保険診療には影響はないと考えたからです。それに、月曜から金曜まで、9時から5時までしか働いてない人に、24時間365日医者として忙しくしている人間にこれ以上偉そうなことは言われたくないからです。最後に担当者に聞きました。電気屋さんに行ってドライヤーを買おうとした時、店員に売ってやるという態度を取られたらどう思いますか?と。。。顧客側に立てばわかる話です。私たちは、税金というお金を大阪府にも支払っています。保健所側にとったら、顧客のはずですよね。保健所の職員は私たちの税金で給料をもらっているのですから。顧客である府民に横柄な態度をとれる保健所の姿勢のほうが私には疑問です。

 本人確認、個人情報などは医療の世界ではかなり厳しいもので、患者さんの情報の問い合わせが警察から来たとしても、電話では一切答えません。警察に来させて、身分証明を確認して、どこのどの部署のだれかを記録したうえでしか話しません。たとえ患者さんが急になくなったとして、その原因を調べるために警察が動いていようがそうします。だって、亡くなったかどうかも私は確認していませんから、よからぬことに使われたら大変ですからね。。。

 医療の世界にはまだまだおかしなことがたくさんあります。近畿厚生局と保健所への提出書類の中身はほとんど同じような内容なのに、2カ所に届を出しに行かないとならないし、一方が受理しても、もう一方が受理しないなどおかしなことだらけです。最初の開設は保健所、そのあとで保険診療施設の認可は近畿厚生局、そんな段取りになってるから、おかしくなってくるんだと思います。保険診療の認可を受ければ、後は近畿厚生局だけで処理をすればいい話で、保健所は自費診療施設だけ監視していればいいだけの話です。

 こういったことも、どんどん訴えていこうと思います。二度と私と同じ不快な思いをする医者を作りたくないからです。

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