勉強会に参加してきました
24時間血圧管理と24時間血糖管理の勉強会に参加してきました。24時間測る検査は昔はホルター心電図しかありませんでしたが、血圧と血糖が測れるようになり、かなり治療に対する考え方も変わってきたようです。講師の先生のおふた方は、本当に熱心に話されていました。
血糖については私もかなり思うところがあったので、質問をしたのですが、うつ病や引きこもりの原因と考えている反応性低血糖についてはあまり知識をお持ちではなかったようです。アメリカに留学されていたようなので、早くから24時間血糖は、勉強されていたのだと思いますが、糖尿病が専門の先生なので、あまり低血糖はご存じないのかもしれません。それとともに、アメリカ人と日本人は、からだの基本的な構造も違いますし、インシュリンの反応も違います。日本独自のデータを集めていかないとならないなと思いました。
東京でも、大阪と同じように24時間持続血糖測定は、入院で行っているようでした。ひとりだけ、上司の知り合いで、どうしても外来でと頼まれて取ったようなのですが、異例だと言われていました。しかし、入院すれば、糖尿病食になりますし、普段の生活のようなストレスもありません。その中で、薬を合わせていいデータになったとしても、はたしてそれが実生活に反映されると考えていいのでしょうか?
糖尿病の方でも、高血圧の方でも、入院中は病状がよくなり、退院後に悪化するのはよくあることです。入院しなければ、できない検査でもありませんし、実際大阪では、大阪市立大学の小児科は外来通院で行っています。
当クリニックでは、保険診療の適応を受けられないために、自費でこの検査を行っていますが、入院して行った場合の自己負担金と同じ額に設定しています。入院すれば、ついでにほかの検査もということになるので、そうなると数万円かかる場合もあるそうです。仕事に影響を出さず、普段の生活でどのような血糖の変化を出しているかを知ることは、今後の生活を考える上でも重要だと考えています。
いろんな方のデータを集めていって、大阪発信で、新しい病気の発見と治療の開拓をしていきたいと思いました。