保険証が不思議です
今の時代、磁気カード、バーコードなどいろんな便利な方法がありますよね。銀行口座に預金があるかどうかも即座に分かり、支払いにも使えます。保険証も、やっと紙のものからカードに変わりだしましたよね。いつまで、家族で一枚の紙やねんって思っていたので、やっと一人一人にカードができて、よかったと思います。
ところが、あれは単に、紙がカードになっただけなのです。医療の現場では、保険証記号番号、名前、生年月日、住所など、すべて入力をしているんです。ところが、医療機関からの処方箋は、2次元バーコードを使って、薬局では入力する必要はなくなりだしています。
カードになっているから、そんなアナログなことしてると思いませんよね。保険証を発行している機関が、情報を2次元バーコードにしてくれば済む話なのです。アナログなら何が困るか、当然入力ミスです。ミスすれば、医療機関が立て替えている7割分は払ってもらえないんですよ。みなさんが支払っているのは、3割分だけで残りの7割は、保険証があれば保険機構から3カ月遅れで支払われます。
3カ月遅れというのもびっくりしませんか?ふつう、カードで支払っても、翌月には支払いをしますよね。医療だけは、3か月もあとにされているんです。
なぜこんなことが起こっているのか。。。。国は、国民皆保険と言いながら、医療機関には保険診療をするようには勧めていないそうです。保健医療したけりゃそっちで勉強してやりなさいという考えなので、保険請求の仕方なども、法律のような意味がわかりにくい本が一冊あるだけで、実際はどうすればいいのかなど詳しいことは教えてくれません。
国民から、保険料と言ってかなり高額のお金を自動で集めながら、その使い道も明確にせず、医療機関には、保険診療の適応ではないと言って支払い拒否も多くされています。一体だれのためにお金を集めているんでしょうね。医療機関は、保険診療をしようとすれば、ひとりに5分以上かけることができません。収益から逆算するとそうなるんです。5分で、一体何を治せるというのでしょうか?かといって、コンビニのように24時間営業なども認めてはいないのです。ある程度以上の診療は行ってはならないことになっています。
私は、医療の世界にすでに25年間いますが、いまだにわからないことだらけです。やってる側がわからないのだから、患者さんがわかるはずないですよね。