高血糖と低血糖のひらいクリニック

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ひらいクリニック

   外科OGTT脂質異常症甲状腺消化器総合診療科

卵アレルギー?

 私の母には卵アレルギーがあります。年をとってから、アレルギーが出たようで、今は一切卵の入った食べ物は食べません。旅館に泊まりに行くと、卵の入った料理は避けてもらいます。一緒に住んでいる妹は、母がいる日は、卵の入った料理は作らないようです。料理から卵を抜くとかなり大変なことになるんですよ。バリエーションが限られてきますから。

 ところが、母に血液検査をしてみても、アレルギー反応はないんです。卵白も卵黄も調べました。他にも、いろんなもののアレルギーを調べてみましたが、アレルギー反応はありません。彼女がなぜ卵アレルギーだとわかったかというと、バス停で話をしていた見ず知らずの人の話からだそうです。年をとったら、卵のような栄養の高い食べ物は体に悪いと言っていたようです。

 その当時、からだのあちこちのかゆみに悩んでいた母は、卵が原因だと気付きました。卵を抜いてみたらかゆみがましだったようです。それからは、卵の入ったものは一切口にしなくなったのです。でも、母のかゆみの原因は、老人性の乾燥肌のせいで、水分と油分を補給すれば楽になるはずなのです。それと、かゆいと思いだすからあちこちかゆくなってくるわけです。

 人のかゆみというのは不思議なもので、手の届くところしかかゆみによるひどい皮膚炎は起こさないんですよ。結局、描くからひどいことになるんです。では、どうして描くのでしょうか?描くと気持ちいいからですよね。人は、気持ちがいいことしかしませんからね。

 卵アレルギーが本当にあれば、卵を唇にくっつけるだけで、唇がひどく脹れてしまうそうです。あるいは食べることで、アナフィラキシーショックを起こして、全身のじんましんと呼吸苦、ひどい場合は血圧が下がったりします。アレルギー反応というのは、全身に出ますので、そういったことが起こるのです。一番有名なのが蜂アレルギーです。2度目に刺されたときに起こりますが、事前に蜂アレルギーがあるかどうかはわからないので、ショック症状が起きないとわからないわけです。

 そう考えると母の卵アレルギーは、本物ではないと考えられます。ではなぜ卵を食べるとかゆくなってくるのでしょうか?思い込みですよね。人の気持ちというのは、すごい力を持っていて、何かを思いこむと症状が再現されるのです。実際に、心拍数が上がってきたり血圧が下がることもあります。本人がそうしようと思っていなくても、体が覚えていて同じ症状を再現するのです。

 人間の体にはまだまだ分かっていないことが多くあります。病は気からという言葉はまんざら嘘ではなさそうですね。。。。

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