孤独死というもの
一人暮らしのご老人の孤独死がよく取り上げられます。発見が遅れるためだと思いますが、孤独死というのは、一人暮らしじゃなくてもよくあることです。
人が死を迎える瞬間は、予測がつかないため、病院でも気が付いたらなくなっていたということがあります。重症患者さんには、モニターと言って、心電図で監視しますので、心電図異常が起こればすぐにわかります。でも、重症とは思っていなかった人は、何も監視されていないので、ナースが巡回に行くまで、異変に気付かないこともよくあります。
昔、大家族だったころも、具合が悪くなれば一人だけ別の部屋に寝かされていましたから、なくなってから発見されていたと思います。死を迎えるということは、もともと孤独なものだったように思います。誰かにみとられてという人は、少ないのではないでしょうか?
大事なことは、一人暮らしの人が集まれる場所を作ってあげることではないでしょうか?血縁じゃなくても、家族のようにお互いを思いやれる仲間ができればいいわけです。そういった場所として、喫茶店が使われていることをニュースで見たことがあります。いいことだなあと思いました。
人とコミュニケーションを取りづらい人には、ほかの方法も考えないとなりませんね。携帯電話のGPSなどは使えないのでしょうか?携帯電話は、放置していれば何日かで電源が落ちるので、それを監視するようなものがあれば、早く見つけてあげられるような気がします。でも、一番いいのは、毎日誰かが声をかけてあげることでしょう。そういったことを市役所の方がしてくれるといいのになと思います。