高血糖と低血糖のひらいクリニック

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ひらいクリニック

   外科OGTT脂質異常症甲状腺消化器総合診療科

専門医という資格

 専門医を探すことが多いと思います。ふつうは、専門医には、かかりつけ医から紹介されます。かかりつけ医が、どういった病気か考えて、どの専門に相談すればいいか考えて紹介するのです。でも、最近は、病気を自分で決めて、その専門の先生を探して、自分で受診される方が多くなりました。

 ところで、専門医ってなんでしょう?いくつもの専門医の資格を持ってる医者がいます。いくつもあれば、どれも専門ではないことになりますよね。学会に入会して、何年間か経って研修指定施設に所属していれば、専門医の受験資格ができます。その分野での発表も必要ですが、些細なものでもいいようです。それで受験して、合格すれば専門医がもらえるのです。

 では、研修指定施設ではないところで、地道に専門分野の患者さんを見ている医者はどうなるのでしょうか?当然、受験もできません。また、研修指定施設で、一生懸命に患者さんを診て、学会発表や論文を書く暇がない医者はどうでしょうか?もちろん、受験資格はもらえません。では、研修指定施設で、論文を書いたりする暇がある医者が、一番とりやすいことになります。働かない医者ですよね。。。

 また、こういった制度ができたときに、ある年代までは、受験することなく書類審査だけで、専門医をもらっています。当然、偉い先生が専門医を持ってなかったら困るからですよね。では、学会は本当に専門医を正しく判断しているのでしょうか?ほかに専門医を持っていれば受験させないようにしているでしょうか?していないと思います。学会とは、任意組織であって、国の機関ではありませんから、専門医も国家資格ではありません。

 専門分野に詳しくても、必ずいろんな病気を抱えています。それがわからないようであれば、病気の悪化を早くに食い止めることはできないでしょう。であれば、何でも知ってる上で、ある分野をずっと続けている医者が専門医といえると思います。

 専門医を持っていてもおかしくない医者が、受験できないでいることを多く知っています。特に女性は、家事をしながら、家庭を守りながら働き、更年期障害にも耐えながら仕事を続けています。そういった女性の環境も考慮したうえで、学会は専門医を作るべきです。

 ここにも、男優先の社会があります。男じゃなきゃ、取れませんよ。こんな制度ではね。なので、私は専門医を信用しないほうがいいと思います。専門医を持ってなくても、ちゃんと見れるだけの能力がある医者はいっぱいいます。逆に、専門医にかかれば、専門しかわからないため、ほかの重大な病気を見逃されることは知っておいてください。大きな病院ほどこの傾向は多く、病院内たらいまわしが多いものです。

 救急の現場でも同じようなことが起こっています。専門病院が増えていく中、専門分野だと思って、搬送受入れした後に、専門じゃないとわかっても、転送先に苦慮します。診断がついたら、逆に転送ができないんですよ。。。びっくりしますよね。。。特に都会でその傾向が強いようです。田舎だと、救急病院が少ないから、自分のところがとらないと、どこもとってくれないと思っているから頑張るんです。都会には、大病院、救急病院が多いので、自分のところがとらなくても、どこかがとるだろうと、簡単に断ってくるんですよ。

 こうなってくると、救急車を使うのも考え物ですよね。病院は、来てしまった患者は必ず診ます。時間外であっても、目の前で血を流していたり、苦しんでいれば、見ないはずがありません。人間ですからね。。。でも、電話による搬送連絡なら、簡単に断るんですよ。とりあえず、行ってみる。。。そういうことも大事かもしれません。

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