おなかが張るということ
女性に多いのですが、おなかが張ってしんどいという訴えをよく聞きます。病名にすると呑気症と言って、空気を飲みこんでいるというものになりますが、患者さんに説明するときには、”言いたいことを言えずに、言葉を飲み込んでいるから起るんです”と説明しています。女性は物事を荒げたくないため、言いたいことを言えずにいることが多いように思います。病状の説明にはなっていませんが、私のそういう説明に、納得される方が多いのも事実です。
実際には、言えないことによるストレスから、胃腸が動かなくなってるわけです。身体というのは正直なので、ストレスがかかると、外敵と戦う準備をします。血液を脳や筋肉にたくさん送って、戦いに備えているのです。その際一番血液が少なくなるのが、胃腸です。胃腸は、リラックスしないと消化という作業をしないので、外敵と戦わないとならない環境では、動きを止めてしまいます。
おなかが張るという症状の緩和のためには、言いたいことを言ってしまうことが一番のような気がします。言ってしまえばすっきりして、体がリラックスモードに入り、胃腸が動き出すと思います。
からだというのは正直なものですし、人間の思うようには動きません。からだ自身が、自分のために良かれと思う方向に動かそうとします。それに逆らっても、逆効果なだけです。是非、からだが発しているメッセージを聞いてみてください。