肛門内の内診は必要ないのかもしれません
循環器の勉強会で、問診(症状について詳しく聞くこと)だけで、ある程度疾患の予測ができるという話を聞きました。実は、脳外科病院での救急でも同じことが言えます。症状、既往歴、バイタル(血圧などの情報)などの救急隊からの連絡だけでもある程度の予測はできます。診察というのは、あくまでその確認作業だと思います。肛門疾患についても、同様に内診するまでに、ある程度の予測ができますので、初回に肛門内を観察する必要はないのかもしれません。もし、がんの心配をしているのであれば、肛門だけを観察しても何の情報もありません。肛門がんというのもありますが、非常にまれですし、外からの観察だけでもわかるかもしれません。もともと、がんというのは、よっぽどひどくなっても痛みを起こさないので、痛みや違和感というのは、心配要らない症状なのです。検査というのは、必要ですが、最小限に抑えることも可能ではないかと思うようになりました。