更年期障害について
更年期にはさまざまな症状が出ます。有名なものが”ほてり”ですが、女性ホルモン補充療法はこの”ほてり”にしか効かないと言われています。女性ホルモンが減っていく過程で生じる症状ですが、50歳を中心に前後5年くらいかかると言われています。”めまいがするのですが更年期でしょうか?”などの質問をよくされるのですが、実際のところはわかりません。ありとあらゆる症状、精神症状もでますから。私たち医療の側は、”更年期ではなくてある種の病気で出ていないか”を調べなくてはなりません。治せる病気なのかもしれないのですから。けれど、最近は医師に”更年期です”と言ってもらう方が安心される方が多いように思います。しかし、それは間違いなので、提案された検査をしっかり受けた上で、何も無ければ”更年期でしょう”と言ってもらってください。
もし更年期症状だとしたら。。。。各症状に合わせた薬をどっさりもらって帰ればいいのでしょか?
”老化という体の自然な反応”なので、体のアラームをじっくり聴いてあげることが大事なのではないでしょうか?女性の場合、子育てと家庭を守ることを必死にやってきて、ひと段落した頃が更年期の頃になります。あなた自身のからだが”少し休憩しようよ”と言ってるのだと思います。精神的にもそうです。”女性は強い”などと言われますが、人間誰でも弱いのです。子育てをしなければならない間だけ”強く”なってただけなのです。更年期をすぎると体は小学生の頃に戻ります。それを自然に受け入れられないでいると”うつ”になってしまい、ひどい場合は精神の破綻も生じます。そうなる前に心のアラームも聞いてあげなければなりません。
自分を治せるのは自分だけです。
ただし、いろんな症状を我慢することはありません。めまいを押さえる薬、胃腸症状を改善する薬、軽い安定剤などを使って、生活を楽にすることが大事です。いつでも気軽にご相談ください。