ぎっくり腰
突然、腰に痛みが走り動けなる。ほとんどの場合はぎっくり腰です。急に重いものを持ったり何かきつい運動をしたときに起こると思いがちですが、案外軽い動きで起こります。少し無理な姿勢で自動販売機のボタンを押したときや歯磨きをしている最中になったり、長時間イスに座っていて立とうとしたときなど日常の何気ない動作によって起こります。突然の痛みなので”魔女の一撃”などとも言われます。腰椎(骨)の異常というより腰の筋肉の肉離れ(筋肉や筋膜の炎症)がほとんどです。
治療はまず横になっておくことです。横向けに寝て、少し丸まって腰の筋肉を伸ばすのもいいようです。リクライニングソファーに寝るなど中途半端な姿勢より布団を引いてしっかり寝ることです。日にち薬なので早い人で3日、遅くても2週間くらいで治ってきます。病院での治療はシップをして腰のベルトを巻いてもらい、鎮痛剤と筋肉を和らげる薬を飲んでいただきます。押すと痛みが出る場所がある場合はそこに注射を打ったり、鎮痛剤の点滴をしたりします。ただ、治療はあくまで痛みを和らげるだけで、治るには時間が必要です。
病院に行けないときはさらしを腰にしっかり巻いてください。また、痛みが起きて数日はお風呂に入るなど温めることは止めましょう。痛みが強くなることがあります。あくまで、じっとしていることが一番の治療方法です。
腰を痛めたので、腰が弱いと思いがちですが、腹筋が弱くて、腰の筋肉とのバランスが悪くて起こってる方も多いようです。痛みが無くなったら腹筋も鍛えてください。また、無理な姿勢で起こしやすいので床のものを拾うときなどは必ずしゃがんでからとるようにしましょう。