トイレまでおしっこが我慢できない。
突然強い尿意が起こり、トイレまで我慢できず、尿をもらしてしまうという方は“過活動性膀胱”かもしれません。日本では40歳以上の8人に1人はかかっているといわれています。普通、膀胱は400~500mlのおしっこをためることが出来ますが、この病気の方は100mlくらいたまると膀胱が勝手に収縮し尿をもらしてしまいます。通常、おしっこをするときは尿意を感じても自分で膀胱を収縮して排尿するのでトイレまで我慢できるのですが、この病気では膀胱が勝手に収縮してしまうためトイレまで我慢できないわけです。原因は膀胱を支配している神経の異常だと推測されています。
検査は尿検査と超音波(エコー)です。治療は抗コリン薬による薬の治療が第一選択となります。この薬により、膀胱の筋の勝手な収縮を抑えて症状が改善されます。治療の効果は2週間から1か月でみられます。