注射による痔の治療法(ジオン注射)
痔の治療方法で手術、坐薬などの薬による治療以外に注射による治療があることをご存知でしょうか?注射薬であるジオンは平成17年に発売されたのでまだ新しい治療方法になります。治療対象となる痔は脱出を伴う内痔核です。肛門の外に飛び出した痔を小さくし、痔が肛門から飛び出したり出血したりする症状を改善します。もともと肛門の外にできる”外痔核“や切れ痔、痔瘻の治療には使えません。
もともと中国の痔の治療薬である硬化療法治療薬・消痔霊注射薬の改良薬です。中国の薬はとても効果があったのですが、長期間の保存ができないことから日本の製薬会社が協力して開発されたそうです。有効成分は硫酸アルミニウムカリウムとタンニン酸です。
注射は“痔の腫れ”に直接打ちます。1つの腫れに対して4ヶ所に分けて注射します(4段階注射法)。肛門の中の痛みを感じない部分に注射するので手術と違って後に痛みや傷が残ることもありません。
当院で受けていただくことが出来ますが、ジオン注射が最適な治療であるかどうかは診察したうえで決定いたしますので一度ご来院ください。