立体駐車場のプロフェッショナル
立体駐車場にすごい人が居ます。仕事が終わって駐車場に行くと、なんと私の車がすぐ出てくるのです。初めての日は、たまたまかって思いました。駐車場に着いたとたんに扉が開き、私の真っ赤な車が出てきたからです。
そろそろ帰ってくるかなって思って、下ろしておいてくれたんだと言うことはすぐに気づきました。その後、帰る時間がまちまちなのに到着とともに車が出てくる。毎回、笑ってしまいます。
別の日の担当者に、そんなことがあるんですよって話しました。彼も、ぼちぼちかなあって下ろしてくれていたそうです。ところが、一時預かりの人が入っちゃうと、とんでもなく遠くに行ってしまうそうです。
5回のうち、4回は車が出ていることを話すと、それってすごく難しいですと話してくれました。タイミングが良いだけかもしれませんが、車を下ろしておいて、よろこばそうって思ってくれる気持ちがうれしいですね。
人には、気遣いというものが大切だと言うことです。お金にはつながらなくても、気遣いがあれば、将来良いことにつながっていきます。どうすれば相手が気持ちよくなるかっていつも考えることが大事です。
医療の現場はとかく押しつけが多いです。時間に余裕がないことも関係しているからかもしれませんが、それなら余裕を作れば良いんです。ところが、余裕が作れるような設定がされていないことも事実です。
郊外の病院の方が暖かいと良く話をします。病室も広く、個室も多いそうです。それには理由があります。家賃や土地代が診療報酬に考慮されていないからです。都会では、家賃も土地代も高いです。いくら最高の技術を持っていても、立地条件の良い病院はとても狭いのです。病室はたこ部屋状態だし、看護師もぎすぎすしています。
そうなってしまうことに、理由があるから仕方ありません。それでも、患者さんの利便性を考えて、高い土地に病院を構えていると言うことを知ってほしいと思います。
ある有名なコーヒーショップの話を聞きました。場所代で高いそうで、コーヒーの原価は極力抑えているそうです。コーヒーの味がわかる人には、敬遠されているようです。それでも、日本に入ってきて数年以上赤字が続いたのに、がんばって続けていたそうです。今は、儲かっていると思いますが、過去にはそういった大変な時期が合ったと聞きました。
どの業界でも同じなんだなあって思います。認知されるまでは大変です。医者だって、先輩のドクターは開業して5年ぐらいまでは、首をくくらないとなら無いかって何度も思ったと言ってました。医療だけ特別ではありません。みんながんばっているんですよ。