膠原病かなと思った症例
いろんな症状が複雑に絡まっていた方がいらっしゃいました。ひとつ、ひとつ紐解くようにほぐしていって、いくつかの病名を探し出しました。ある程度までは解決したものの、薬が効くか効かないかによって最終的に判断した症例があります。
まだ、最終診断は出ていませんが、ステロイドしか効かないというところから、膠原病を考えました。膠原病については、あまり知識がないので専門のところを受診していただくことになりました。
この件は、後輩にも相談していました。何度かのやりとりの後で、後輩の方でも同じような症例に出くわし、膠原病だろうという判断になったと聞きました。あまり多くない病気だと思うので、以外だなあと思いましたが、季節も関係するのかもしれません。
秋になると、夏の疲れからか逆流性食道炎が増えます。のど痛、咳など風邪のような症状が長引いている方は逆流性食道炎かもしれないのです。おそらく、夏にたくさん水分を取ったために、あまり水分を取らなくなり出す秋に胃液が上がってきて症状を起こすのじゃないかと思います。
喘息も悪化します。夏場に全く発作がなかった人に、発作が出だすのは今の時期です。空気の乾燥なども関係があるのかもしれません。糖尿病の悪化も今ぐらいから始まります。食べ物がおいしい時期ですから、ちょっと食べ過ぎるんだと思います。
冬の間は、血圧は上がるし、運動量が減って代謝も悪くなるし、脳疾患や心疾患も増えるので、要注意の時期です。夏以上にしっかりと水分を取ってほしい時期です。些細な症状でも見逃しがないように注意していかないとなりません。