病気の百貨店のような患者さん。。。。
検診で引っかかったと病気の百貨店のような患者さんが来られました。病名をつければ、糖尿病、高血圧、肝機能障害、高尿酸血症、高脂血症です。すべてに薬を出せば、数種類になります。でも、肝臓が悪ければ、使える薬に制限がかかります。
それで、まず肝臓を治すことにしました。アルコールによるものだとわかっていたので、アルコールは制限します。でも、脂肪肝もありますから、それだけでは良くならないでしょう。糖尿病の治療を早く始めないとならないので、治療は急ぎます。
肝臓に効果がある注射を打ちながら、まずは体重を落とすことだと話しました。肥満はすべての病気の根源なので、当たり前の話です。患者さんはアルコールの制限を始めてくれて、注射の効果もあり、肝機能は少しずつ良くなってきました。
そこで、糖尿病の薬で体重を落とす効果があるものだけ処方しました。この薬も肝臓が悪いと良くないらしいのですが、肝臓を良くするためにも体重を落とさないとならないので、フライングして使い出しました。治療前には、INBODYで体脂肪や筋肉量をはかります。筋肉を落とさずに脂肪を落とすダイエットが必要だからです。
その後、尿酸値は正常になり、LDLコレステロールまで正常値になり、おなか周りが緩くなってきて、一ヶ月もたたないのにどんどん良くなってきたのです。ちょっとしたきっかけで、何でも治るってことがわかりました。
3年前の検診から、医療機関を受診するようにと指示が出ていたのですが、重要性がわからなかったので放置していたようです。今回はレッドカードが出て、医療機関からの報告書の提出を求められたのです。そこまで行かないと病院には行かなかったようです。
改めて、検診が全く機能していないことを知りました。検診をしている医療機関は、いったい何をしているんでしょうね。報告書を郵送するだけじゃ、理解しないでしょ。検診の結果は医者から説明してほしいものです。それがないから、町には病気の人があふれているじゃないですか。。。