今頃言われても、遅いんですけど。。。
栄養補助で処方薬として使われていた、液体の栄養剤が、実は日本人には会わなかったそうです。それで、最近、日本人に合わせた栄養補助剤が出てきています。理由は、脂肪分が多すぎたそうです。線維成分も入れるようになったので、かなり良いものになっているようです。
でも、十数年前から、かなりの人に使われていたのに、今頃言われても遅いって思いました。確かに、下痢することが多かったのですが、濃厚な液だからだと思っていました。脂肪分が多すぎたからだと、今になってわかったわけです。
栄養補助製剤が欧米と同じ基準で投与されていたのに、誰もおかしいと思わなかったと言うことは、いかに日本の栄養指導がいい加減だったかと言うことにもつながると思います。栄養学が確立されてきたのは、最近のことだと管理栄養士も話していたわけで、なるほどという感じです。
昔から、病気治療の基本は食生活改善だと言いながら、食生活改善の内容についてはほとんど語られてきませんでした。私が覚えている内容では、特定健診の説明会の時に管理栄養士が栄養について講義してくれたのが初めてだったと思います。
その後、その栄養士とは連絡は取ることがなかったのですが、調理師の学校で教えておられることはわかっているので、一度会ってみたいと今でも思っています。そのときの講演内容は、うちの栄養指導にはかなり影響していますし、それ以降はもっと発展させてきました。
どんな病気でも、食の改善がなければ始まらないわけで一番重要なことです。液体の栄養補助剤は主にお年寄りに使われてきたので、それを使っていたからといってのちのち、病気になってしまったという話は聞きません。
でも、もし若い人に使っていたのなら、生活習慣病や、がんの発生も増えたと思います。動物性脂肪がいろんなところで悪さをしてきたことは、今は明らかですから。