無料検診を受ける人が少ないそうです
大阪市の無料検診を受けた人が2割に過ぎないそうです。それで、大阪市は再度検診の無料券を郵送するそうです。でも、検診を受けている人はもっといると思いますよ。人間ドックなどに含まれている場合もありますし、すでに受診している人は保険で検診をしているでしょう。
クリニックでは、無料検診を受けてもらうことが出来ません。これは、大阪市が医師会に入っていることを条件にしているからです。私は、乳がんでは認定も取っていますし、子宮がん検診も人間ドックなどでやってきていましたが、検診をする資格がないのです。
医師会というのは政治団体なので、大阪市が政治団体と協力しているのはおかしいと思うものの、政治力ってそういうところに使われるのだなあと納得も出来ます。過去に、市町村の検診の請負をしていたこともありましたが、クリニックの安定した収入になるので、やった方が良いに決まっています。
ところが、検診を受けに来られる人は、時期が集中するので、通常の診察を圧迫してしまうこともあります。自腹で来られている方が、後回しになるようでは困ります。それに、市への請求の処理に事務がかなり手を取られてしまいます。市の書類というのはややこしいですから。
そういったことから、あえて請け負わないという背景もあります。うちには、無料券が使えないとわかっていて受けに来る方もおられますし、大阪市じゃない患者さんもたくさんおられるので、関係ないわけです。
検診の受診状況を把握したいのであれば、ほかに方法があると思います。検診を受けてもらうことよりも、がん予防の周知徹底が重要なのではないでしょうか?検診というのは早期発見であって、がん予防ではないことを十分知る必要があるのではないでしょうか?