大腸CTで連携を始めました
大腸がん検診で陽性に出た人に精密検査を紹介するのに、大腸内視鏡の腕のいいところがなかなかなくて困っていました。ところが、最近知り合った先生と話が会い、大腸CTによる精密検査をお願いすることにしました。
2回受診しないとならないのですが、何とか一回で済ませられるように環境を整えます。双方で協力すれば、簡単な話だと思います。大腸CTは、腸管に炭酸ガスを充満させてCTを取り、3Dに解析するだけなので、大腸内視鏡のようにつらい思いをすることはないでしょう。
ただ、大腸CTで異常が見つかった場合、内視鏡が必要になります。でも、最初から内視鏡になるよりよっぽど楽だと思います。大手前病院に大腸CTが導入された時、私自身が受けてこようと大手前病院の先生と相談していました。
ところが、前処置の下剤投与が問題です。私は、過敏性腸症候群になっているので、ただでさえひどい下痢になることがあるので、前処置で下剤も使うことに抵抗がありました。それで、今回もこの点が問題になり、スタッフに経験してきてもらうことにしました。
面白いことに、施設の院長は2度も経験したそうです。そういった考え方も、私と同じなので、なおのこと安心して紹介できると思いました。患者さんの中には、何事も経験だと言って検査を受けたがる方もいらっしゃるので、お勧めしています。
3年ほど前、勤めていた病院の院長が内視鏡検査がなくなる時代が来ると話してくれていたのですが、ようやくそういう日が来たんだなあと実感します。時代とともにいろんな常識が変わっていっています。考え方を少し変えるだけで、いろんなことが変わっていくのです。
後は、胃の内視鏡検査がCTで出来るようになったらいいなあと思います。