なんとなくしんどいという症状
なんとなくしんどい、でも休むほどでもないし検診では異常なしだし。。。。そういう人に相談に来てほしいと思っています。そういう人が医療機関に言っても、更年期だろうと流されてしまっていると思います。でも、考えないとならない病気はいっぱいあるのです。
まず疑うのは、甲状腺機能です。日本人には甲状腺の病気が多いのです。ところが、検診では甲状腺機能は測りません。見逃されていることが多いのです。次に疑うのは、耐糖能異常です。耐糖能異常は、食後血糖を測らないとわからないので、これも検診ではだめです。
耐糖能異常で、低血糖を起こしている方をよく見ます。低血糖は、単独に測ってもよくわかりません。急激に血糖値が下がる時にしんどくなるので、短時間に何度も血糖値を測定しないとなりません。
耐糖能異常はほっておけば糖尿病になります。ところが、糖尿病になってしまうとしんどくなくなるんです。血糖が常に高くなるので、身体のだるさは無くなります。その点が怖いのです。楽になったら病院へは行きませんからね。
糖尿病になる前のしんどさは、大体2-3年続くと考えています。2-3年という時間は更年期だったんだろうと思われがちです。しんどい時期に、精神科に言ってしまえば、うつ病とつけられてしまいます。しんどいのがいつも通勤電車の中だったためにパニック障害とつけられた人もいます。
婦人科に行けば、更年期障害として、女性ホルモン補充療法をされるでしょう。女性ホルモンの安易な投与は乳がんを増やしてしまうので、危険です。慢性疲労症候群とつけられた人もいますし、自律神経失調症とつけられた人もいます。
なんとなくしんどい。そんな些細な症状でも相談に来てください。必ず、何か原因があるはずですから。。。。