実は無口なんです
よくしゃべる人のように思われるのですが、実は無口で人見知りが激しいのです。元々、小学生の時は対人赤面症で、人前で発言などできませんでした。大学でも、あまりしゃべるほうではなく、医者になってからやっと話をするようになりました。職業柄ってことですね。なので、今でもプライベートではあまり話をしません。
よくしゃべってるときは、場を盛り上げようと気を使っているときなのです。異業種交流会の時にそんなことを感じました。後輩の女医がふたり参加してくれていたのですが、本当によくしゃべるんです。女医はよくしゃべるなあと思って、思い出してみたら、自分も昔は無口だったなあと。
医者は、患者さんへの説明もありますが、周囲のスタッフへの説明もあります。一般の方への説明と、医療関係者への説明は、同じことを話すにも別の言葉を使います。患者さんへは、すべてを話すわけではなく、なるべく不安を感じさせないようにしています。あらゆる可能性をすべて話すれば、とっても不安になりますからね。
でも、最近の医者は、自分の保身のためでしょうか、要らないことまで話すようです。今相談されているのは、小児の動脈瘤。まだ、動脈瘤だと決まったわけでもないのに、漏斗状拡大であっても動脈瘤になる可能性があるとまで話しているようです。でも、動脈瘤だったとしても、高血圧になって破裂しなければ、問題はないはずです。小児が高血圧になる可能性は、かなり低いはずなので、そんなに不安にさせる必要があるのでしょうか?
たまたま検査したからわかったことで、他の医者に相談しても、みなに言われます。なぜ小児に脳のMRIを取ったのかと。私が取ったわけではないので、知りませんよ、っていうしかないんですけどね。検査をしてよかったと思うときと、検査をしなければよかったと思うとき、いろいろありますよ。
昔は、日記を書くのも嫌いで、夏休みの宿題では、毎日、特に何もなかったと書いていました。国語も苦手だったので、文章を書くようになったのもこの3-4年ぐらいでしょうか?HPを立ち上げて、ブログを書くように言われて、いやいや書き出したのが始まりです。それまでは、こんなに文章を書くようになるとは想像もしませんでしたよ。
人は何歳になっても、新たな可能性があります。歳だからと、あきらめないでくださいね。