国際学会での発表が決まりました
http://www2.convention.co.jp/idfwpr2012/
京都で行われるアジアの糖尿病の会議ですが、今回のテーマはアジア人の特徴についてです。すでにクリニックでは、糖尿病になりやすい体質の人は見つかっていて、食事指導だけでそれを治すことができることも、立証しています。これからしないとならないのは、どういった段階を経て糖尿病になっていくかの予測と、保険診療内で、簡単に検査を行って、いかに患者さんを納得させるかです。
検診の現場でもそうですが、異常な検査値が出ても、他の患者さんがどうであるかを知らないので、いくら説得しても理解してもらえないのです。同年代の他の人は、こんなデータですよと見せて行かないとならないはずなんです。個人情報がうるさくなるようになって、そんなことも難しくなってきたのかもしれません。でも、それではだめでしょう。
いかに早く発見するかより、早く発見していかに説得するかです。それができなければ、予防なんてできませんよ。糖尿病の専門医たちは、糖尿病になってしまった人ばかりを見てきたから、それがわからないんです。糖尿病だと言って治療を開始しても、患者が来なくなれば、どうなったか知りません。治療で低血糖が出て、しんどくなって通わなくなっているかもしれないのに、それがわからないのです。
電子カルテに変わって、カルテを開けなければ、データを見ることがなくなりました。紙の時代でも、検査数が多ければ、全部に目を通すことは難しかったのです。患者さんたちは、医療機関に頼り過ぎることをやめなくてはなりません。異常だったら連絡してくれるだろうなんて、甘い考えはもう捨ててください。
自分の身は自分で守る。時代はそう変わってきています。