子宮頚がんの検診について
子宮がん検診と言われているのは、ほとんどが子宮頚がんの検診です。閉経後に多い内膜がんの検診は、通常の検診施設では行われていません。理由は少ないからです。内膜がんと卵巣がんは、それぞれ10%ほどなので、子宮頚がんに比べたら、とても少ないからです。ところが、子宮全体を見ていると勘違いしている人がいます。
子宮がん検診の現場では、バージンかどうかが問題になります。検診の際に使うクスコで、処女膜を損傷しかねないからです。それで、性交経験があるかどうか尋ねます。また、子宮頚がんの多くは、性交時のウイルス感染が原因だろうとわかりだしたので、バージンへの検診が必要かどうか不明だからです。ある病院の産婦人科部長は、バージンでも子宮頚がんができることがあるので、検査しておいたほうがいいと言いますが、それは受診した際の話で、集団検診は別だと思います。
また、子宮頚がんは、閉経後には少なくなるので、閉経後の人にはあまり必要ないかもしれません。昔は、閉経後にも多かったのですが、今のピークは30歳代だそうです。なぜ、低年齢化してきたのでしょうか?乳がんは高脂肪食の影響だと言われているので、理由がわかるのですが、子宮がんはなぜなのでしょう。
子宮頚がんの年間の罹患人数は、7000人だそうです。乳がんが4万人なので、えらい違いです。子宮頚がんで亡くなられる方は、年間2500人だそうです。乳がんが1万人なのに比べて、かなりすくないですよね。若いバージンの女の子や年とってセックスとは無縁になった方が子宮頚がん検診を受けないとならないのか、いつも疑問に感じてしまいます。