薬の情報が、ほとんど入らなくなっています
院内薬局の時は、勉強会をさせてくれと、卸業者を通じてたくさんの製薬会社がやってきました。講演会の案内も、かなりの量が来ていて、行くと言えば、タクシーチケットを渡されました。そのため、週二日、薬の勉強をしていることも多々ありました。ところが、院外薬局に出すようになったら、全く情報が入らなくなったのです。
卸の担当者にもよるので、卸の業者自体も変えてみました。その都度、講演会などの案内がほしいと言ってきましたが、2社変更してみましたが、全く変わりません。それどころか、上から目線でものを言われるようになりました。勉強会をしても、お弁当は出さないことになったと嘘までつかれたのです。あまりに、ひどいため別の方法を探してみています。
処方箋薬局に処方箋を出しても、処方するのは医療機関側なので、薬の情報は医療機関に伝えるべきです。副作用や併用禁忌なども、医者に責任があるわけで、薬局はなにも責任をとってくれません。それなのに、高額取引する薬局には、愛想良くして、医療機関は無視するなど、もってのほかです。
医薬分業といいますが、薬のほうでしっかり責任を持ってやってくれてるとは思えません。何か問い合わせがくれば、主治医に聞いてくれといいます。併用薬がないか、しっかり聞きとりするわけでもなく、新たな情報をフィードバックすることもありません。患者さんは、診察室を出てから、いろいろ思い出して話をするものなのです。看護師は、そういった情報をフィードバックしてくれますが、薬局はそんなことまでやってはくれません。
どんどん、医療の質が低下しているのは、医薬分業のせいかもしれません。