循環器の先生と会ってきました
ある患者さんの件で、循環器の先生と会ってきました。海外に住んでいる息子さんが、親の治療方針についてセコンドオピーニオンを受けたいと依頼されたからです。帰国の日が迫っているので、時間がなかったので、知り合いの先生に無理行って時間を作ってもらいました。かかりつけの病院からの情報から、現在の状況を把握し、将来起こるだろうことを予測し、どういった治療法があるかを話し、治療を受けない場合どういったことが起こるかまで話しますので、かなりの時間を要しました。
海外では、セコンドオピーニオンを受けに行くのは当たり前のことですが、日本ではまだまだ浸透していません。よそに話を聞きに行きたいから、データを出してほしいと言うと、あまりいい顔をしない医者もいます。施設側も、非協力的だったりします。しかし、今回は帰国の日が迫っていることもあり、検査結果が出揃ってすぐにセコンドオピーニオンを受けに行くことができました。
循環器の先生は内科ですが、今回治療を受けることになれば、心臓外科にお願いしないとなりません。私が同席していたので、外科的な見解も出すことができたので、話し合いの後、かかりつけ病院に戻られ、主治医と再度話し合い、治療方針が決まったようです。
この件以外にも、今調べている血糖のことを話してきました。発表の準備を進めているデータを見てもらいながら、私の考えが間違ってないか意見交換をしたのです。ところが、心筋梗塞を起こした方の血糖値を調べていると、空腹時血糖は正常なのに食後血糖が高いことが多いそうです。今、調べていることは血糖変動が血圧などの循環動態に影響を与えているだろうと言うことです。
血糖値を安定させると、循環動態も安定し、血圧が下がった方がいたからです。そのことを本当に調べようと思えば、24時間血糖と24時間血圧を同時測定しながら、血糖値が不安定な状況と血糖値が安定した状況を作って比較しないとなりません。調べられる側もかなり大変な作業になります。
それ以外にも、潜在的な甲状腺機能異常が結構あるのではないかという話も出ました。循環器の世界では、甲状腺機能は必ず測定するそうですが、一般的にはあまり測定されません。潜在的なものが後で表面化してきた症例もあるので、定期的に測定すれば、見つかってくるのかもしれないのです。
そういったことを含めて考えると、三か月に一度定期的に検査することはとても意味があるような気がします。日本には四季があるので、季節ごとにからだにも変調をきたしている可能性があるからです。毎年同じ時期に測定するから、わからないこともあるのかもしれません。