のどが痛いのは鼻が原因?
のどは乾燥に弱いものです。通常は息を吸うと鼻を通り、加湿・加温され、ほこりが取り除かれてのどから気管に入っていきます。数枚のひだがあり、空気と接触する表面積が大きくなるようにできています。粘膜からは1日に約1Lもの鼻みずが分泌され、粘膜表面を常に湿らせています。このうち約700mlは粘膜表面から蒸発し、空気の加湿のために使われます。残りの約300mlは粘膜表面にとどまって、ほこりの吸着に役立っています。また、ほこりは鼻の中の繊毛によってのどへ送られ、飲み込んだり、外に吐き出したりします。繊毛の運動は気温が5度以下になると急激に低下するといわれます。そのため、寒い外に長くいるとのどを痛めたり風邪を引いたりしやすくなるようです。
梅雨の時期になると湿度が上がるので、冬のようにのどや鼻に気をつけなくなる傾向があります。でも、最近の建物は機密性が高く、空調をしっかりつけていると除湿もされます。そういった室内に長くいる方は要注意です。冬場ではないので、加湿器までは必要ないですが、少しのどがおかしいなと思ったらすぐマスクをしてください。天然の加湿器になります。また、鼻が詰ってるとのどの乾燥が速いので、なるべく薬か鼻を温めることで鼻の通りを良くしておいて下さい。風邪は予防が大事です。鼻をかわいがることが一番の予防です。