年末に悲しいことがありました
年末に悲しいことが続きました。スタッフたちのかなしい事件やいろんなことがありました。でも、その中で、患者さんの突然死が一番悲しいことでした。前日も往診に行ってました。お元気になられていたところで、かかわっていたスタッフはみな悲しみにくれました。何軒かの病院がかかわっていたにもかかわらず、ベースにあった糖尿病のコントロールをしていなかったために、いろんなことが起きていました。
すべて、血糖をコントロールしたら、安定したんです。でも、亡くなる前日は、少し具合が悪くなっていました。このまま行ってしまうんじゃないかと不安だとおっしゃっていました。でも、死の淵から復活されたわけで、多少のことでは死なないよと話しました。次に何かあるとしたら、ぼっくり行くだけだからねって笑っていたんです。
ところが、翌日、本当にぽっくり行かれてしまいました。私は診療があって、駆けつけることもできず、結局最後のお別れもできませんでした。あまりに速い死は、何を物語ったのでしょうか?人の死には必ず意味があります。その意味を考えないといけません。
私は、父親も心筋梗塞の突然死で亡くしたので、心筋梗塞にはとても過敏です。なのに、患者さんは、同じ死に方をしてしまったのです。何がいけなかったのか、それをずっと考えていました。薬を一包化していたために、血圧が下がっているのに、血圧を下げる薬を飲んでしまった可能性があります。それが引き金になった気がします。
便利になることが逆によくないことになることがあります。私は、薬は飲まないほうがいいと思っているので、飲みやすいように一包化することは反対です。でも、一度それを体験した方は、一包化を望まれます。それがあまりよくないことだとわかってもらうほうが時間がかかるのです。
おきてしまったことは、もうどうしようもないです。でも、二度と起きないようにするにはどうしたらいいか、それを考えないとなりません。
悲しい年末でしたが、スタッフと悪い縁を切る寺に初もうでに行き、すべて忘れることにしました。
二度と、悲しい思いはさせたくない。それだけですね。