自律神経失調症について
体調が悪くて、病院で検査をしてもどこも悪くないとき”自律神経失調症”と言われます。
自律神経とは自分でコントロールできない神経です。逆に言うと意識しなくても自動で動いている神経です。自律神経には交感神経(活動するための神経)と副交感神経(休憩するための神経)があります。朝になると交感神経が働いて元気が沸いて、日常の活動を行い、夜になると副交感神経が働いて、睡眠など体を休憩させると言うように自動的に切りかわります。
この適正な切りかわりが出来なくなった状態が自律神経失調症と言うことになります。
昼間元気に活動している最中に勝手に副交感神経に切りかわってしまうとめまい、不安感、動機などさまざまな症状をおこします。更年期症状の一部も自律神経失調症だと言われています。
血液検査などでわかるものではないので、診断は難しいです。多くはいろんな検査をして異常がないのに症状が消えない場合に”自律神経失調症かもしれませんね”と言うことになります。症状についてはありとあらゆるものが出るので、これと言った典型的な症状はありません。精神科的な症状も出ることがあるので、精神科を受診してしまう場合もあります。
治療としては内服薬がありますが、薬のみでよくなるものではありません。
生活を整え、ストレスを回避して、体を休め、環境を変えるなど自分の努力も必要になります。鍼灸やマッサージなどで回復する方もあります。あきらめずにいろいろ試してみましょう。