”自分探しの旅”には疑問を感じます
自分探しの旅をするために、バックパッカーになって世界中を回る若者が増えている気がします。でも、自分探しは旅の中にあるのではなくて、自分自身の中で探さないとならないって思います。海外へ留学したために、日本に戻ってから土方の仕事しかなかった人も知っています。土方をしてから、臨床検査技師の学校に行ったそうです。
高校の時にけがをして、レントゲン技師に出会って、放射線技師の専門学校に入った人もいます。その人は、とても高い技術を持っています。技術職は若いうちに始めないと、身につきません。医者でも技術系は年取って医者になった人には難しいです。
私は、中学2年の時には自分のやりたいことが決まっていましたから、成績もよくなかったし、進学校ではなかったから、苦労はしました。でも、予定どおり、医者になることが出来、望んでいた外科系で人の命を助ける仕事が出来ています。でも、俗にいう青春はありませんでした。医師免許を取らないと医学部を卒業しても保健の先生の資格試験しか受けられないからです。なので、成人式もなかったし、医者になってから5年ぐらいは仕事について行くのが精一杯でした。
でも、青春は、それからでも遅くないわけで、十分楽しんでいます。今は、コロナで海外に出られませんが、自分探しの旅を計画している方はもう一度、何をしたいのか考え直してほしいと思います。