たまにはのんびり紙カルテ
久しぶりに、紙カルテ、レントゲンはフィルムで院内薬局のクリニックを手伝ってきました。院内薬局は分包機まであり、すっきりと整理されていました。そんな環境だったのは20年ぐらい前になると思います。結構早い時期にフィルムレスにして、電子カルテに変えたことがあります。電子化する一番の理由は、カルテ紛失をなくすことです。カルテが出てこないと診察できないからです。個人情報だから、なくしたら大変なことになります。でも、カルテがないというのは、結構な頻度で起きていました。
2番目の理由は保管場所です。大きな施設でも保管場所に困り倉庫を借りたりするようです。でも、本来同一建物の中で保管しないとならないと思います。小さな開業医には難しい問題です。紙カルテはスキャンして電子化して、フィルムは患者ごとに何年何月に取っているかを記録して、保管場所がわかるようにしました。フィルムの電子化は大型のスキャナーとバックライトが必要だったので、一個人では無理だったからです。
院内薬局は薬の管理が大変です。デットストックが出ないようにしなくてはなりません。しかし、処方箋薬局に出すようになって、”これ足りないんです”と見せられても分からなくなりました。現物を見たことがないからです。それ以外にも弊害がいっぱいおきました。フィルムレスは最初はどうかなと思っていましたが、いろいろな技で見やすくなりました。電子カルテは?使い方によりますが、過去の履歴を調べるのは困難になりました。
なんでも、電子化したらいいわけでは無く、利点と欠点を分かったうえで、導入すべきだと思います。電子カルテの導入サポート会社をやっているのに、あまりお勧めしていないのは使う側の心構えがどうかってところなんです。