高血糖と低血糖のひらいクリニック

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ひらいクリニック

   外科OGTT脂質異常症甲状腺消化器総合診療科

日本人は、インスリンが半分。。。

日本人のインスリンの分泌が欧米人の半分しかないことが分かっています。また、インスリンの初期分泌が遅れる人がいることもわかっています。そのことに関連して、遺伝子の欠損の研究もされているようです。そういった文献が見つかったので、連絡を取ってみようと思っています。

このことは、日本人に限らず、アジア人女性に多い可能性があります。元々、体格が欧米の人とは全く違うので、病気も違って当たり前なんです。ところが、医療の多くが欧米から出てきているので、今までわかってないことも確かです。元々、漢方治療では体格のいい男性と、ひ弱な色白の女性を別の体質として扱っているので、そう扱うべきだったのだと思います。

日本人は、元々モンゴリアンだと聞いています。ニュージーランドのマオリとハワイのポリネシアン人はタヒチから来た人だといいます。そういえば、よく似た顔をしていると思います。暑い国から、四季のある国に移り住めば、ある程度体質も変わるかもしれませんが、体格の良さが同じだということは、根本は同じなのかなと思います。

日本人女性に耐糖能異常がかなり多いことは、クリニックの検査でわかりだしています。なぜそんなことになったのか、ひとりひとり考えてみないとならないので、大変な作業です。でも、このことは糖尿病学会の清野先生も驚かせました。ある勉強会の時、耐糖能異常が多いのですねと驚かれていました。

糖尿病を専門にされている先生は、その前段階の耐糖能異常についてあまり知っておられないようです。原因は、この50年間に30倍に膨れ上がった糖尿病の患者さんの多さによると思います。糖尿病の治療は、ひとりひとり違うものなので、大変なのです。それに振り回されて、その前の段階のところまで、注意がいかないのだと思います。

また、糖負荷試験(OGTT)がされなくなってきたことも原因だと思います。2時間から3時間かかる検査は、患者さんも敬遠しますから。HbA1cという一回だけの採血で、血糖変動を見るようになって、OGTTはほとんどされなくなりました。

でも、実際のところは、血糖変動だけ見てもわからないことが多く、同時にインスリン値を測らないとわからないものです。OGTTをするだけで、どういったことに気をつけていけばいいかがわかりますし、24時間血糖測定(CGM)をすれば、何を食べれば、血糖の変動が多いかが、普段の生活をしながらグラフとして出すことができます。

漢方薬が、食事の中からできてきたものであることからもわかるように、食事というのは本当に大事なものです。日本人が伝統的に食べてきたもの、食べてきた食べ方など必ず意味があると考えています。

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