微熱という概念は日本だけ?
海外から一時帰国して診療に来られた患者さんと話していて気付いたのですが、微熱という概念は日本特有のものかもしれません。海外で熱と言えば38.5度以上のようです。
元々微熱は修復熱と言ってからだで何かを修復しているときに出るものです。からだは自分にとって利益になるようにしようとしますので、自力で修復してくれるのです。平熱が低いという話もよく聞きますが、測り方を間違えている場合も多いようです。
体温は37度だそうです。37度ないと酵素発行しないからだそうです。体温の測定はわきより肛門のほうが確実ですが、かといって肛門で測る体温が本当の値かどうかは不明です。おそらく、からだの中心部で、重要な場所を37度に保つために、手足を冷やしてしまったりなどして調整しているのだと思います。
一方で38度以上の発熱は、わきでも十分測れます。からだのありとあらゆるところの熱をあげて、ウイルスや細菌などを殺そうとしているのだと思います。37度というのは酵素発酵ができる温度であるとともに、ウイルスや細菌などの居心地もいい温度なのだと思います。
からだが発するアラームに耳を傾けてみると、面白いと思いますよ。