乳がんの新しい手術を見学してきました
乳がんの新たな治療法として、何年か前から肝臓がんの治療方法を応用したラジオ波治療が研究されています。その現場を見学してきました。1cmぐらいの小さい乳がんにしか行うことができないため、受けられる人は限られますが、傷が残らない手術は将来性があると思います。
1cmの乳がんと言えば、外科手術で行えば、かなり短時間で済む手術です。ところが、ラジオ波で焼くとなると何度かに分けてかなり時間がかかる手術になります。また、現在はデータ集めをしているため複数の超音波の器械で情報を十分集めてから行われるためかなり時間がかかります。そういったデータを解析し、何年も患者さんの状況を追跡し、その結果が出て初めて一般的な治療に変わっていくので、とても長い年月と多くの人の苦労がかかってくるわけです。
今までの医療は、医療側中心に考えられてきているため、患者側に立ったラジオ波治療というのは、斬新的だと思います。乳房を変形させてまで、がんを根治しないとならないのか、そう考えるとクオリティライフを重視した医療では、疑問を感じます。
まだまだ、男性主体、医療側主体の医療がたくさんあると思います。そういったことを患者側主体の医療に変えていこうと思えば、患者さんたちの協力も必要になってきます。リスクを負うという問題は、双方に求めていかないとならないことだと思います。
ラジオ波による乳がん治療は、日本が先導しています。日本の中で最初に考案した先生といろんな意見が一致するので、これからも協力してやっていきたいと思います。