糖尿病予備軍(境界型糖尿病)へのガイドライン
糖尿病予備軍と呼ばれているのは、境界型糖尿病のことだと思います。境界型糖尿病とは糖負荷試験で空腹時の血糖値が110以上125以下、あるいは負荷後2時間血糖が140以上200未満のことを言います。
空腹時が126以上か負荷後2時間が200以上であれば糖尿病になるので、治療が始まります。ところが、境界型は薬では血糖の吸収を穏やかにする毎食直前の薬が1種類あるだけです。
境界型を見つけたら、肥満の解消、食事量の制限、動物性脂質の制限、糖質の制限、清涼飲料水の制限、食物繊維摂取の促進、間食への配慮、運動の奨励、飲酒習慣の是正、禁煙を指導して、高血圧とコレステロールに関しては、薬物治療を考慮するとガイドラインに書いてあります。
境界型糖尿病であっても血管障害は糖尿病と同じように進行していくといわれているのに、境界型糖尿病に関しては薬物治療は一言もかかれていません。
ガイドラインにそって指導すれば、一人に1時間ぐらいかかるでしょうし、それに対する報酬は簡単な病気で通院している方と同じ額です。誰もやろうとはしないでしょうねって思いました。