注射薬の効果を患者さんから教わっています
糖尿病で注射を打とうと話すると、たいがい嫌がります。でも、低血糖を起こすことはないし、週1回だけだし、絶対良くなりますよと話するとやってみますってことになります。
それで、いろんな人から血糖値が下がってきたという実感が聞けるようになりました。肌の状態が良くなったとか、おしっこが泡立たなくなったとか、いろんな反応です。
糖尿病は症状がないと思われていたのですが、意外と高血糖の症状があるようです。太ってきたという話もありました。体重が減っていたのは血糖値が高すぎたからだと話してくれました。
実体験は重要です。試験管の中ではわからないことが一杯あるはずです。患者さんから学ぶということはとても重要なのですが、統計にもならないし、学会発表にもなりません。
ひとりひとりから聞いたお話を他の方にもフィードバックしていくことのほうが、医者としては大事な仕事ではないでしょうか?