男性スタッフが増えてきました
開業医は女性スタッフばかりという考えが元々好きではありませんでした。女性の患者さんが多いから、女性スタッフをそろえているように思われがちですが、実は男性を雇う余力がないためなのです。
開業医は近所の主婦をパートで雇っていることが多いです。子育てが終わった主婦なら休むことも無いので好都合なのです。ところが、近所の主婦なので、辞めてほしくてもなかなか難しいです。
悪い噂を流されたら困るからです。しかし、若い独身を雇うと出産で休んだり、子供の熱があるからと休んだりと大変です。働きたいと言って雇って育てても、子供のそばにいてやりたいと突然辞めたりします。
かといって、子育てが終わった主婦でも旦那さんの都合で、突然来なくなったりします。破産手続きのために、逃亡した方もいました。私はそれでも復帰してくれるまで待ちましたけど。
私自身は理数系だったので、大学を出るまでは男に囲まれていました。医者になって驚いたのは、医局は男性だらけだけど、大半を過ごす現場は女性だらけだったことです。女性は苦手だったので、しまったと思いました。
そんなこともあって、うちでは女性を雇ってきましたが、徐々に男性スタッフが入り出しています。女性でも、男性っぽい人が残ってきている気がします。仕事に責任を持ってやってくれるのなら、男性でも女性でもかまわないのです。
働く女性のバックにはそれを手助けする男性が必要です。そんな環境が徐々に出来てきた気がします。