手術後が楽になる方法。。。。
手術の傷が早く治る方法があるんです。でも、その器械は肛門の手術では保険適応がありません。それで、どうしても早く治したいという方には、その器械の話をしています。ただ、別に自費で7万円かかると話すると、みなさんがまんしますといいます。
保険診療では、切除であれば、7500円の個人負担だけでできます。プラス7万円なんて、びっくりしますよね。でも、それを使えば、痛みもほとんどなく本当に早く治るんですよ。感染の問題から、ほとんどの手術道具がディスポ(使い捨て)になっているので、そんなにするんです。腹腔鏡の手術なら認められているんですよ。なぜ、肛門ではだめなんでしょうか?
手術となれば、誰でも楽な方法を望みます。痛くない方法で、なるべく日帰りでと。。。そういった要望に現場は対応してきていますが、厚労省の人は現場を見てないので、そんなこと平気で決めるんですよね。
何年か前から、歯科医は”最近は、神経は抜かないほうがいいということになった”といいます。残せるものは残して行こうという考えは賛成です。でも、そのせいで何年も治せなかった歯がありました。でも、最近ようやく治療が始まったんです。なんとか神経を残そうとしてくれましたが、やはり無理でした。
それで、神経の処理が始まってから気づいたんです。ものすごく大変な作業なのに、料金が安すぎるんですよ。時間もかかるし、先生も悩むし、本当に大変なのにです。。。それでわかりました。神経を抜かないほうがいいということになってから、神経を抜いても高い料金がつかなくなったのでしょう。そうなれば、現場は何とか抜かないようにしようとします。それが結果的に治療を遅らせてしまってもそうなってしまうのです。
保険診療というものは怖いもので、料金が変わってくると治療方針まで変えてしまうのです。医療機関も経営があります。ボランティアでしているわけではないので、職員の給料も出していかないとなりません。そうなると、本来必要な治療も、金額が安くなれば誰もやらなくなってくるものです。
その責任はどこにあるんでしょうね。現場の医師、看護師たちは、日々悩んでいます。良心的にやれば、経営が成り立たないからです。どこに文句を言いに行ったらいいのかもわかりません。厚労省に窓口はありますが、一般の方の医療に対する不満を聞くところであって、医療関係者の文句を聞くところではないそうです。
昨日は、メーデーだったので、デモをしているのを見ました。医療関係者にはそういった機会もありません。いつになったら、気持ちのいい医療ができるようになるのか、そんなことばかり考えています。