栄養についてのおはなし 第2回目
ひらいクリニックでは、毎月第1土曜日に栄養相談を実施しています。
また「ウエイトロス(ダイエット)診療」も行っています。
そこで1週間にわたり、過去に今日子先生が書かれた「栄養」をテーマにしたブログを もう一度ご紹介いたします。
からだに悪い食べ物ってなんでしょう。(再)
簡単な目安を書いてみました。
1.さくさくするもの
油分が多いとさくさくします。コロッケやとんかつなどがそうです。ただ、それ以外に、クロワッサンや、パイ、食パンでも焼くと“さくさく”するようだと油分がかなり多いです。脂分の少ないパンの代表はフランスパンです。焼くと“さくさく”ではなくて“ぱりぱり”します。魚でもぶりなどは焼くと表面が“さくさく“するので、脂分が多いです。意外と知られていないのは鯛です。白身魚ですが油分が多いです。脂分の少ない魚は”ぱさぱさ“します。
2.口解けのいいもの
口に入れるとさっと解けてしまう“口解けのいい”ものは脂肪分が多いです。動物性の脂は冷やすと固まり、体温で解けるので多くは動物性油脂です。今流行の“生キャラメル”の成分のほとんどが乳脂肪です。ミルクプリンとして売られているものもかなり生クリームが入っています。生クリームは乳脂肪が主成分です。ロールケーキがはやっていますが、ケーキというより生クリームを食べるためのお菓子です。
3.どろっとするもの
ヨーグルトも意外と乳脂肪が多いです。“どろっ”とした感じは乳脂肪が作っています。低脂肪ヨーグルトや無脂肪ヨーグルトを食べてみると分かりますが、脂肪分が少ないと”さらっ“としています。クリームチーズも意外と脂肪分が多いです。普通のチーズと違って、生クリームで作られているので、カルシウム分は他のチーズと比べて少ないです。口当たりがいいのですが、カロリー的には普通のチーズと変わりないので、チーズよりたくさん食べてしまうところに問題があるかもしれません。片栗粉で作るとろみ以外のとろみの多くは脂肪分により出来ています。
4.肉汁がたっぷり出てくるもの
ハンバーグ、ぶたマン、餃子など割ったときに肉汁がたっぷり出てくるものは脂分が多いです。そのまま冷蔵庫で冷やしてみると油は白く固まるので、どれくらい油が入っているか分かります。
5.たらやふぐの白子
たらやふぐ以外の白子はおいしくないので食べないようです。原因は精子量が少ないからだそうです。たらやふぐの白子は精子量が多いのでこくがあるそうです。生命を作る元なので、卵と同様、栄養価が高いです。少量でしたら、頂いてもかまいません。好きだからといってよく食べていると高脂血症、痛風などになります。
<からだにいい食べ物>
硬いもの、繊維の多いもので、良く咀嚼(何度もかむこと)しないと食べられないものがからだにいい食べ物になります。伊賀の堅焼きせんべい、ごぼうなどの野菜などがからだに良いものだと思います。
◆ 2009年4月25日の記事です ◆