高血糖と低血糖のひらいクリニック

アクセス
内科/外科/糖尿病・内分泌内科/消化器内科/肛門内科/形成外科/ (予約優先) ひらいクリニック 大阪市中央区南船場3-2-6 大阪農林会館 B-1号室 TEL06-6125-5350 FAX06-6125-5351

ひらいクリニック

   外科OGTT脂質異常症甲状腺消化器総合診療科

Home >> 8月, 2013

下痢に苦しんでいた方。。。。

Posted on: 水曜日, 8月 21st, 2013 in: クリニックより

下痢に苦しんでいた方がいました。健康に良いからと青汁を飲み出してからだとおっしゃってました。でも、青汁で下痢するのでしょうか?下痢して困るなら、青汁を止めたらいいじゃないですか。

でも、健康に良いからと飲みたいそうです。青汁を飲み出すまでは便秘だったそうです。過敏性腸症候群かもしれませんが、下痢の原因があるでしょう。いろいろ話をしていると、テレビで宣伝されているサプリメントについて質問を受けました。

私は、サプリメントは全面的に反対だと話しました。身体に良いって、身体のどこに良いんですか?って聞いたら、わからないと。薬は何に効くかわかっていますが、サプリメントははっきりしないものが多いのです。

宣伝方法もはっきりしません。朝、どっさりでしたと、あたかも快便だったように言ってますが、はっきりと便通がよくなると言っていなかったり、皮下脂肪をつかみながら、原因はLDLコレステロールかもしれませんって。関係ないものをあたかも関係するように放映されています。

結局、下痢の方にはちゃんとした食事を取るように話して、念のためポリフルという高分子ポリマーのような薬を処方しました。だいぶ時間が過ぎて、たまたま会う機会があって、調子よくなったと笑顔で話してくれました。

患者さんの顔から苦悶様の表情が消え、笑顔に変わったのを見るととてもうれしく感じます。

病院食を変えてみてはどうでしょうか?

Posted on: 火曜日, 8月 20th, 2013 in: クリニックより

病院食は、治療食なので、病気ごとに違う食事が提供されています。それに、カロリーの違うものを入れると種類は何十種類にもなります。治療のためだから仕方ないのですが、退院する人にはどうでしょうか?

入院中は血圧も糖尿病も良くなるのに、退院したら元のモクアミってことはよくあります。入院中に栄養士が栄養指導しますが、日常生活に戻ったら実行されません。それなら、入院中から勉強のために、普通食を出したらいいんじゃないでしょうか?

町の定食屋で食べるというイメージで、普通食の中で、何を食べて何を残すか、それを指導するほうがいいと思います。あるいは、バイキング形式にして、取り終わったプレートを栄養士がチェックするのです。

そういった実地の勉強が必要なのではないでしょうか?たんぱく質何グラム、脂質何グラム、カロリー1600カロリーなんてやってても、それに合わせて食事を作る苦労など本人には全くわかりません。男性の患者さんには、調理の現場の見学もさせたらいいんじゃないでしょうか?

調理をする人の苦労は、みな知りませんから。。。。作ってくれる人がいれば安心というわけではありません。料理する人が無知であれば、体に毒になってる場合もあるわけです。自分の身は自分で守ることが重要です。

すべての治療の基本は栄養のバランスなのに、それが一番ないがしろになっていると思います。

 

喀血という言い方で失敗しました

Posted on: 月曜日, 8月 19th, 2013 in: クリニックより

喀血と表現してしまったために、2カ所の医療機関に受け入れを断られてしまいました。本当は、咳をしたときに少し出血するという程度だったのです。ところが、医療用語で表現すると喀血になってしまうのです。

喀血と聞くとかなりの出血を想像してしまいます。呼吸器科がなければ、病院としても不安が強いのでしょう。喀血とは気道からの出血で吐血とも違います。吐血は胃か食道からの出血で、嘔吐とともに起こります。

でも、両方とも少量なら、のどのあたりから出ている可能性も高いのです。吐血は出血の量によって、病名の予測をつけます。ものすごい量なら、食道静脈瘤からの出血です。非常に緊急性の高いものになります。

一つの言葉でも、様々な状態があるわけで、医療機関同士でも専門用語を使わずに表現した方がいいこともあるわけです。

災害現場に出て行く方法

Posted on: 日曜日, 8月 18th, 2013 in: クリニックより

DMAT隊員になろうとしていましたが、JATEC,JPTEC,BLS,ACLS,MIMMSなどのoff-the-job trainingを受講しておくことが必要だという情報が後輩から来ていました。それで、まずJATECを受けようと申し込みましたが、定員に達したとのことで、受理されませんでした。

ところが、講習間近になって、キャンセルが出たので受けませんか?と連絡が来ました。医者の仕事がそんな簡単に休む都合がつくわけもなく、当然断りました。講習は救急隊員にあわせているのか、土日が多く、土曜日診療が一番忙しいクリニックには難しく、日曜日も勤務を始めたので、DMATはあきらめることにしました。

ところが、最近、自衛隊の友人から予備自衛官補の話を聞きました。それなら、災害現場に出て行くことができると友人は話していました。それで調べたのですが、5日間連続の講習を2度受けなければなりません。

資金繰りも悪く、休める状況じゃないので、当分は無理だなと思いました。55才までとのことなので、そのうちできるかなって思ってます。医者としての最終目標は災害現場に出て行くことですから、もうちょっとって感じですね。

クリニックのスタッフも大きな病院勤務を目指しだした看護師がいます。自分が患者として受診して、そこで働きたいと思ったそうです。准看護師なので、まだまだ時間はかかるでしょうが、夢は叶うものです。

夢を夢で終わらすことは決してしてはだめです。夢は叶えるからこそ夢だと言えるんです。夢で終わらせたら、単なる妄想ですよ。

寝違えにトリガーポイント注射が良いとわかりました

Posted on: 土曜日, 8月 17th, 2013 in: クリニックより

寝違えで頭が傾いたスタッフにトリガーポイント注射を打ってみました。通常はトリガーポイント用のネオビタカインという注射があるのですが、なかったのでキシロカインという局所麻酔薬を打ったのです。

片方に傾いているだけですが、両方の肩に局所麻酔を打っただけなのですが、時間とともに頭がまっすぐになってきました。本人も楽になったと言います。今まで、寝違えには湿布と鎮痛剤の内服しかないと思っていましたが、意外に良い方法があったんだと思いました。

注意しないとならないのは、寝違えの場合、枕はせずに寝ないとなりません。それを知らない人が意外と多いです。

報道されている熱中症の数は間違っています

Posted on: 金曜日, 8月 16th, 2013 in: クリニックより

救急で運ばれた熱中症患者の数を連日報道されていますが、間違っています。救急隊員が熱中症だと思って運んでも、胆石発作だったり、うつ病だったり熱中症じゃないことも多々あるんです。

でも、救急隊は最終診断が何になったかは聞いてきません。運んできたときの、初期診断しか知らないのです。運ばれた当初は、適当に病名を書きますから、熱中症って書いておくことも多くあります。

でも、熱中症って、昔は日射病と言ってたと思います。日陰に連れて行って頭を冷やして休ませたものです。それを今は何でも救急車です。私が見た本当の熱中症だと思った人は、体温が40度以上あり、何をしても下がりませんでした。

炎天下で労働していて、倒れているところを発見されたのですが、意識はありません。からだには消毒薬のアルコールを直接かけます。鼻から胃の中へチューブを入れて、氷水で胃洗浄します。それでも、熱が下がりません。

結局、その方はなくなられました。熱射病という病名になるようです。日射病から熱射病という重症まで、同じ病名っておかしいですよね。

アメリカに旅行中に薬が必要になったら

Posted on: 木曜日, 8月 15th, 2013 in: クリニックより

クリニックでは、アメリカへの旅行中に薬が必要になったときの参考になるように、薬のサンプルを展示しています。ニューヨークに住む友人に買ってきてもらったのですが、向こうで生活していてもわかりにくいと言っていました。

医学用語で書かれていれば、私もわかりますが、俗語的なものが使われているようです。それで調べていたら、アメリカお薬110番というサイトを見つけました。110番は日本の番号で、アメリカなら911番になるんですけどね。。

海外旅行をしたときに、その国の薬を買ってくるのは楽しいものです。いろんな国のものを集めていました。クリニックでは、そういった薬の展示もしています。

海外では、医療機関にかかるのに高いお金が必要になるため、ハーブなどの民間薬でまずは治そうとするようです。サプリメントと呼ばれていますが、日本のサプリメントとは全く違って、ちゃんと作られています。

そのサプリメントもクリニックに展示してあります。魔女が使う薬草の煎じ薬のようなものなので、私は飲んでみる気がしませんが、希望者はどうぞ飲んでみてください。風邪の時に免疫力を上げるサプリメントもあります。

日本で言う漢方薬のような役割だと思います。こういったサプリメントが日本にも入ってきたらいいのになって思います。

いろんな場所でバイトしてみて。。。。

Posted on: 水曜日, 8月 14th, 2013 in: クリニックより

現在、4カ所の医療機関でバイトしています。1カ所は老人ホームなので、薬を変更するぐらいで特に手技的なことは必要ありません。3カ所は病院ですが、2カ所は内科医として働いています。外科医のバイトを探してもないからです。

以前、外科医として手術の助っ人のバイトもしていましたが、給料はよくても定期収入にならないのです。手術がなければ、行かなくて良い代わりに給料も発生しない。それではこまるからと辞めたんです。

2カ所とも外来を中心に救急を見ています。スタッフは外科医だと知っているので、ちょこっと外科的なこともしたりします。自由な感じで働いているって感じです。

もう1カ所では主に病棟を見ています。救急や自己外来も見ています。日曜日に行っているので、ほかの病院が引き受けてくれない患者さんを広く引き受けています。それが評判になってきたのか、休日の問い合わせセンターで病院を紹介されてくる方もいます。

病院と一言で言っても、整形外科中心であったり、内科中心であったり様々です。地域性もあります。地域での評判は患者さんの態度を見ていればわかります。医者が多いから良い病院かというとそうでもありません。

救急連絡があっても内科が見るべきだとか外科が見るべきだとか押しつけあいしているところもありました。精神科の病名があれば取らないところもあります。医者が多いからそうなるんでしょうね。

検診のバイトだけの時期もあり、再び1次救急の現場に戻るとやはり居心地が良いものです。

更年期症状について

Posted on: 火曜日, 8月 13th, 2013 in: クリニックより

更年期症状について悩んでいる方がいました。それで、更年期が終わったら、小学生の時戻るだけなのに、何で悩むんですかって話をしていました。それを聞いていたスタッフがとても面白いって話してくれました。

楽観的に考えるのでもなく、考え方を変えてみるのでもなく、本気でそう思っているんですねって面白がっていました。確かに、更年期症状がきついときはしんどかったのですが、これが終わったら小学生の自分に戻れるんだと思ったら、楽しみだったのです。

女性は、生理が始まってから閉経になるまで、繁殖対象になります。男性は繁殖相手としてどうなのかって目で見るんでしょうね。周囲からは結婚しなさいと言われ、結婚すれば早く子供を作りなさいと言われ、プレッシャーだらけです。

最近は、不妊治療が普及しているので、昔なら考えられない年齢になっても、子どもを作らないのかと問われます。失礼な話ですよ。子作りマシーンじゃないんですから。そういういやな目にさらされながら40年近く過ごすのです。

閉経になると、やっとそういう目に合わなくなるんだから楽しいじゃないですか。同年代の男性と飲みに行っても、危険もなければ、そういう雰囲気になることもない。純粋に友達としていろんな話ができます。

私には、ニューヨークの彼氏、歯科医の彼氏、不動産屋の彼氏などいっぱい彼氏がいて、そう公言しています。他の仲間を呼んで飲みに行ったり、買い物に行ったり楽しんでいますよ。閉経後の人生を是非とも楽しんでください。

死に目に立ち会うということ

Posted on: 月曜日, 8月 12th, 2013 in: クリニックより

死に目に会うということはとても難しいことです。自宅で亡くなる場合も、大半は朝になっても起きてこないって見に行って死を知ります。老人ホームでも同じです。自宅と同じと考えているので、無くなってから知るってことが大半です。でも、老人ホームでは悪くなりだすと処置のしようがないので、病院に転送します。

病院では、悪くなってきたらモニターというものをつけるので、心臓が止まったかどうかはいち早く見つけられます。でも、夜間帯でスタッフがラウンドに出ている間など、発見が遅れる場合もあります。

状態が悪くなってくると、家族に連絡をします。家族は、どれくらい持ちますかって聞きます。でも、それはわかりません。持ち直す時もあるし、予想外に早い場合もあります。1-2日が山でしょうと話をすると、家族がずっと付き添っています。

家族がそばにいると、案外長持ちします。それで、そういったときは、死に目に会うっていうことはとても難しいことなので、いったん自宅に戻って待機してくださいと話します。意識がないように見えても、聞こえていますから、話しかけてあげてくださいと話して、帰宅してもらいます。

テレビドラマの影響なのでしょうね。死に目に立ち会わないとならないって思っている人が多いようです。でも、それはとても難しいことです。なので、元気なうちにたくさん会いに来てあげてほしいと思います。元気なうちはほとんど来ないで、悪くなってから頻回に来る家族はあまり好きではありません。

人の死には必ず意味があります。なぜそのタイミングで亡くなったのかを考えてみましょう。何かのメッセージがあるはずですよ。