高血糖と低血糖のひらいクリニック

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ひらいクリニック

   外科OGTT脂質異常症甲状腺消化器総合診療科

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検査説明も楽しくなるような試みをしています

Posted on: 火曜日, 4月 30th, 2013 in: クリニックより

検査説明って、嫌ですよね。何時から食事を取らないようにとか、水は飲まないでくださいとか。。。当日、つい忘れてしまって食べてしまうってこともあります。検査が終わるまで、ひやひやしますよね。

クリニックでは、そういった緊張感が薄らぐように、検査説明にも工夫を始めました。検査が楽しくなるような説明書作りをしています。

検査は特別なものではなく、気楽に受けていただきたいからです。症状が出てからでは遅いのに、健康なときは検査を受けたくないものです。そこを何とかして受けてほしいので、いろんな試みをしています。

わさびにはまっています

Posted on: 土曜日, 4月 27th, 2013 in: クリニックより

最近、生のわさびも安くなったので、いくつかわさびを買ってきて、すりおろしてみました。ところが、おろしてから時間がたったり、生のままでも日がたつとツンとした香りが少なくなってきます。

チューブのわさびで、きざみわさびというタイプがあるので、刻んでみましたが、逆にわさびの風味が消えてしまいました、チューブのわさびも、調べてみると生わさびではないようで、練りワサビが中心のものもあり、風味が全く違います。

いろいろ集めてしまって、比べていると、刺身についている小さい小袋のわさびが一番おいしいとわかりました。

おいしいものは、意外と身近にあったんだなと感じました。こういうことって、生活の中にいっぱいあるんでしょうね。意外と身近にあるかもしれないものを探してみるのも面白いかもしれません。

日本語から英語の翻訳って難しいですね

Posted on: 火曜日, 4月 23rd, 2013 in: クリニックより

今、日本語で書いた”おしりの取説”を英語に翻訳しています。日本人に翻訳してもらって、ネイティブスピーカーに添削してもらったのですが、二人とも内容を理解していないので、納得のいく内容にならなかったのです。それで、英会話の先生に口頭で説明しながら、文章を作って行っています。

それでわかったことは、日本語の曖昧さが翻訳ソフトに影響して、変な英語訳になってしまうことです。たとえば、生理。。。。ある翻訳ソフトではPhysiologyと出てきます。本当はMenstruationなのですが、そう出すには”月経”と入れないとなりません。Physiologyを日本語訳すると生理学。。。。なるほど。。。。当然、右クリックしたら、別の単語も出てくるのですが、わからずに使っていると、とんでもない訳になります。

英会話の先生とそんな話をしていると、Menstruationは医学的な用語で普段はPeriodというそうです。なるほどって思います。今度は、Menstruationを英英辞典で調べてみると、動詞ではhave a flow of blood monthly from the uterus 。英英辞典はもはや日本では売っていないので、ニューヨークの本屋さんで買ってきたものなので、英語の辞書と言うことになります。

勉強しないといかんなあ。。。と思いながら、英会話レッスンは月に1度にしているので、次回は来月です。次回には、英訳版が完成するかもしれません。

救急医療の崩壊

Posted on: 日曜日, 4月 21st, 2013 in: クリニックより

関西では2カ所の大学病院で救急部あるいはERが閉じられました。救急部やERというのは、おそらくアメリカドラマのERの影響だと思います。大学病院には元々救命救急センターがあります。 3次救急と言って重症の患者さんの病院間転送を受け入れたり、救急隊からの直接連絡で患者さんが運ばれてくる場所です。一般の方が直接おとづれることはできない場所です。

救命救急センターは手術室のように2重の扉の中にあり、ワンフロアーに見渡せるように別途が配置されています。スタッフは、手術着を着ているので見た目は手術室と変わりがないのです。フロアーには10程度のベットしかなく、容態がよくなればすぐバックヤードに移され、そこから転院になっていろんな病院に移されていきます。

救命救急センターではごく初期の救命治療だけを行うのです。でも、ここにも問題がありました。大きな病院の一部にセンターがあるのに、その病院への転院はできないことが通常なんです。特に、大学病院はおもに外傷以外を扱っていますから、仕方ないのかもしれません。

何年か前から、救命救急センターとは別に救急部とかERといわれる、一時救急を扱う部門が作られるようになりました。一般の病院と同じように救急車を受け入れる場所です。でも、病院のほうでは抱えている患者も多く、1次救急の患者を受け入れることは反対でした。外科系では、予約でベットが埋まっているのに、入院させろと救急部が言って来れば当然困りますよね。

設立当初から、問題が山ほど発生して、現場の医者たちのストレスの元になっていました。私が見る限りでは、アメリカのERと日本のERは全く別のものです。大学病院は、本来の研究業務に専念して、1次救急からは撤退すべきだと思います。

それよりも、民間病院の連携をもっと充実させて、救急の整備をしたほうがいいと思いますよ。

クリニックでの手術件数

Posted on: 金曜日, 4月 19th, 2013 in: クリニックより

クリニックを作って2年半ほどになります。当初、何とか手術しないで治そうと肛門内科と標榜を出しました。外科医ですが、手術がすべてだと思っていなかったからです。ところが、手術しないとどうにもならない患者さんもいて、クリニックでも手術ができるように改良してきました。

クリニックには1800人の患者さんが来られて、手術件数は165件になったそうです。そんなにしたんだって、びっくりしました。

医者になってすぐに外科医になって、外科のしんどさから内科医に転向しようと思ったときもありました。でも、そのときに外科に引き留めてくださったのは、助教授をされていた偉い内科の先生だったのです。

でも、あのとき外科を辞めなくてよかったって思います。もし、私が内科医なら、患者さんは治療法を自由に選択できなかったでしょう。手術のように、手早く治したい人もいれば、荒っぽいことはせずにゆっくり治したい人もいますからね。

大阪は医療をビジネスにしたいようですね

Posted on: 木曜日, 4月 18th, 2013 in: クリニックより

大阪は行政が医療の分野に進出するようですね。ビジネスとして、伸びていく分野だから、規制を緩和してビジネスを広げていきたいようです。そのために、医療関係者と製薬会社のえらいさんを集めて、相談を始めるそうです。

でも、製薬会社が入っていること自体おかしいと思いませんか?医療というのは、薬を出すことではなく、情報提供です。私は、医療のことをよくわかっているのは、医療関係者以外だと思っています。医療関係者の方が本当の意味での医療もわかってないし、知ろうともしないと思います。

医療をビジネスにしていくのであれば、医療を外から眺めている人たちが適任だと思います。でも、その前に医療は儲かるなんて迷信、とうの昔になくなってるんですけどね。。。医療は保険制度の制約が強すぎて、自由なこともできないし、儲けることもできません。それを先に知ってほしいものです。

救急車は呼ばないほうがいいと思います

Posted on: 月曜日, 4月 15th, 2013 in: クリニックより

救急を引き受けている側からみると、救急車に搬送依頼をしたほうが病院に受け入れてもらえない状況だと思います。意識がないとか、生死にかかわる問題であれば救急車を使わないとなりませんが、骨折かもしれないとか、痛みがひどいとか緊急性のないものは、病院は引き受けてくれません。

先日も、軽症の方が1時間も先から運ばれてきました。近隣の救急病院がどこも断ったせいですが、1時間かけてくるぐらいなら、大したことはないなと受け入れる側も思います。日曜日だから病院はあいてないと思うのでしょうか?電話してみてほしいと言えば、人手不足の日曜に見てくれるという病院はほとんどないでしょう。

一日待てそうなら、待って週明けに病院に行くべきでしょう。どうしても、見てもらいたいなら、救急車を呼ぶのではなくて、直接行ってしまうのです。来てしまった患者の診療拒否は医師法で禁止されていますから。

昔、血まみれになった子どもを抱えた人が、病院に走りこんできたことがあります。すぐ近くで、車にはねられたそうで、そのまま抱いて連れてきたのです。意識がなかったので、緊急事態は明らかです。外来を止めて、出血だけ止めてから脳のCTを取ると、脳浮腫を起こしていました。すぐに救命センターに電話して、すぐに受け入れが決まり、救急車を呼んで搬送してもらいました。

この場合、救急車を呼んでいれば受け入れてくれる病院を探すほうが難しかったでしょう。子どもの脳疾患となると、扱うところが限られるからです。でも、病院に駆け込んだのでよかったのです。待合にいる患者さんたちは、血まみれの子どもを見れば、ただ事ではないことも分かり、自分たちの順番が後回しになってもいいと思ったでしょう。

その後、子どもさんがどうなったかはわかりません。でも、母親の判断が正しかったと思います。

救急のたらいまわしの問題は、使う側にも問題があるんだと思います。

生活習慣病は生まれる前に作られるって。。。

Posted on: 土曜日, 4月 13th, 2013 in: クリニックより

体というのは赤ちゃんの時の栄養状態を記憶しているのではないだろうか

飢饉の時に妊婦だった人から生まれた子供が50歳を過ぎると糖尿病、心筋梗塞、統合失調症になりやすいそうです。飢餓の記憶が残ったままで、裕福な世界に出るとバランスを崩してしまうようです。

小さく産んで大きく育てることがいいと昔の日本では言われていたようですが、それも間違いだったようです。低体重児はインスリンが効きにくくなりやすいそうです。

妊娠前の女性がやせすぎているのは、かなり問題が多いようです。皮下脂肪は妊娠期、授乳期に必要だからある程度はついていないとだめだとよく話すのですが、それぐらいスタイルのよすぎる若い女性が増えているのです。

若い女性の生理が止まったり、早発閉経になったり妊娠できる若い女性がどんどん減っているように思います。たぶん、身体の方は妊娠してもらったら困るって思っているんですよ。生理不順や生理が止まってしまった方は、しっかり食事を取ってみてはどうでしょうか?

外科学会参加のため休診にしています

Posted on: 木曜日, 4月 11th, 2013 in: クリニックより

外科学会で発表するわけではないのですが、専門医更新のために5年間で3回以上の出席が必要です。ヘルニアの局所麻酔での手術は興味あるのですが、実際の手術見学ができるので、発表としてみる必要はないでしょう。ということで、今回は参加だけしてすぐ帰ります。

インターネットが普及した現代に、定期的に開催される学会というものは必要なんでしょうか?テレビ会議もできるわけなので学会もやり方を変えるべきだと思います。でも、学会屋さんという職業もあるし、地方で開催される場合、市を挙げて歓迎しているので、経済効果を考えてやめるわけにいかないのでしょうね。

でも、勤務医なら学会参加で収入減にはなりませんが、開業医やバイトの医者は収入減につながるため、なかなか参加できません。びっくりすることに、学会参加は有給を使わなくてもいいんですよ。費用の補助も出ます。何回までという規制もないので、大病院の先生方は、行きたい放題ですよ。

出張として、病院命令で行くならともかく、医者個人の業績などのために行くのだから、有給にすべきでしょう。医療の世界では、ほかの世界では信じられないことがいっぱいあるんですよ。

2月分の減点通知が来ました

Posted on: 水曜日, 4月 10th, 2013 in: クリニックより

2月に糖負荷試験した方11人中、10人が検査不要として、検査料が全額減点されました。病名も付いているので、全く不可解な話です。以前、一人だけ900点の点数を200点の安いほうの負荷試験に減点されたのですが、異議申請を提出し900点のほうのインスリン測定の含まれているほうが必要だという理由を提出しました。異議を申し立てたので、逆に全額減点などしてきたのかもしれません。

医療は保険診療をしている限り、こういった減点を意識しながら診療しなければなりません。病名が不足していれば、どうにもなりませんが、病名が付いていれば、減点されないのが普通です。そういったことから、薬の減点は少ないのです。電子カルテが普及しましたから、薬に対して病名が付いていなければアラームが出るようになりだしているからです。

ところが、検査についてはまだまだそういった機能は少ないのが現状ですし、どういった病名をつければ検査が通るのかを明確に書かれたものも存在しません。それで、検査は減点対象にされやすいのです。以前、PET検査がことごとく減点されたことを経験したことがあります。病名も付いているし、同じ内容で内科では減点されていないのに、外科だけ集中して減点されたのです。このときも、結局理由はわかりませんでした。

結果、PET検査を依頼するときは、内科受診してもらって依頼してもらうしか方法がなくなったのです。患者さんにとってもめんどくさいことになりましたし、内科受診の依頼書を書かないとならない医者の手間も増えました。

検査を減点されだすと、医者はその検査をしない方向になっていきます。減点通知が来ると非常に気分が悪いからです。当然、損失も出ます。すでに支払いが終わってる検査代は、検査会社から返金などしてもらえないからです。そうやって、糖負荷試験はすたれていったから、糖尿病が40倍に増えたんじゃないでしょうか?

社保や国保は医療費を減らそうとしてやってることでしょうが、逆に病気の患者を増やし、医療費を増やしているんですよ。不要な薬を大量に出されている患者さんがたくさんいるのに、それについては野放し状態です。意味がわかりませんね。

今回の減点は当然異議申請に行きます。クリニックでは、この検査をやめることはしません。自費で行うという手もありますが、患者さんは高い保険料を支払っているのですから、3割負担で受ける権利があるからです。