高血糖と低血糖のひらいクリニック

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ひらいクリニック

   外科OGTT脂質異常症甲状腺消化器総合診療科

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薬を減らしたり変更したりする作業

Posted on: 土曜日, 12月 15th, 2012 in: クリニックより

最近、バイト先でやっているのが、薬を減らしたり変更したりする作業です。インスリン注射が必要なくなって、内服に変えられた人もいますし、インスリンの種類を変えたら、26単位必要だったのが10単位に減らすことができたり。糖尿病関連はかなり治療変更が可能です。それ以外にも、腎機能が悪くなってる人にカルシウム拮抗剤はよくないので中止したり、低たんぱくになっている人に、高たんぱく食はよくないのでたんぱく質制限したり。

知らない人からすると、なんてことない内容でも、知ってるものからするととんでもない内容だったりするのです。

バイト先で見ているのは、お年寄りばかりなので、長い間に増えすぎた薬を抱えています。特に、複数の医者が診てきた場合、薬は増える一方なんです。薬なんて、最小限でいいはずなので私はひたすら減らす作業をしています。

いい正月を迎えてほしいので、年末まではかなり忙しいです。

外科専門医の更新ができました

Posted on: 木曜日, 12月 13th, 2012 in: クリニックより

専門医や認定は5年ごとの更新が必要です。試験などがあるわけではないけど、学会参加などが必須で外科専門医は手術件数も必要です。いくつか認定を取っていますが、5年後には外科専門医しか更新しないことにしています。理由は、国家資格でもなんでもないからです。その割に、学会参加費用や更新費用がかかるので、複数維持していられないからです。

学会もいくつか入っていますが、これも3年ぐらいでやめようと思っています。外科学会と糖尿病学会は入会審査が厳しいので、それだけ残して他はやめてしまいます。今後、認定医や専門医を取る気がないからです。

なんでも許認可制に変わってきて、私のような古い医者は大きな施設では働けないようになってきています。身に着けてきた技術も施設によっては資格を取らないと使えないように変わったからです。患者を治すのに、なぜ資格を取らないとならないのかそんな疑問ばかり感じます。

現在は奈良の病院で過去に付けた技術をフル稼働させています。お年寄りが多いのですが、少しでも元気になって快適に過ごしてほしいから日夜頑張っているんです。

物忘れがひどくなってきたと相談されます

Posted on: 火曜日, 12月 11th, 2012 in: クリニックより

良く、物忘れがひどくなってきたと相談されます。私自身は覚えることが嫌いなので、覚えようとしたことはありません。新しいことを知っていくためには、古い知識を忘れていくことだと思っています。なので、若いころから物忘れだらけです。覚えようとするから、物忘れと感じるんだったら、覚えなければいいわけです。

記憶の仕方は人によって違うと思いますが、私の場合は映像で記憶しているようです。医学部の勉強は、大嫌いな記憶ばかりだったのですが、それも映像に変えていたようです。一つの疾患は、見開きの一枚にまとめて、それを映像で覚えていました。内容の多い病気でも見開き一枚にまとめていたのですから、はしょってたものも多かったんだと思います。

今も、知識はうろ覚えです。確か、あそこに書いてあったとか、どこに直したかを覚えているだけです。それでも覚えないとならないときは、なぜそうなるのかを理論的なつじつまを合わせて覚えます。覚えるのではなくて、理解するって方法ですね。

物忘れなんてことで悩んでいるより、新しい知識をつけるために、どんどん忘れましょうよ。

カレー屋さんに行ってきました

Posted on: 土曜日, 12月 8th, 2012 in: クリニックより

クリニックの患者さんの店です。水も油も使わずにスパイスでルーを作っているようで、とてもヘルシーです。味も良かったです。ここの面白いところは、チラシの地図です。世界地図が載っていて、”ここ”って日本を指しています。どこか全く分からないんですよ。

店の名前はインドの東。なんでこんなネーミングなんだろうって考えて思いつきました。日本って、インドの東なんですね。

東天満で検索すると出てくると思います。ぜひ食べに行ってください。汗だくになりますよ。

探し人が見つかりました

Posted on: 金曜日, 12月 7th, 2012 in: クリニックより

手掛かりは苗字とおおよその年齢、内科医であるということだけでした。十数年前に3カ月ほどだけ一緒に働いた医者を探していました。何軒かの製薬会社に探してほしいと頼みましたが、情報が少なすぎるといわれました。せめて、フルネームがほしいと。

ところが、ある製薬会社の人が、この人ではないかとメールをくれました。フルネームを見たとき、この人だと確信しました。でも、うろ覚えだったので、確信したわけではありません。一か八か勤務先の病院に電話してみました。どんぴしゃ。。。。。

医者ってすごいんですよ。フルネームと卒業年度が分かれば、製薬会社で探してくれるんです。今回は情報が少なかったのに、それでも見つかりました。最後にはネットで、フルネームと医師で検索しました。それで、勤務先がわかったんです。

ほかの業種ではこんなことありえないと思います。逆に言うと、医者は雲隠れができないんでしょうね。

久しぶりに電話で話して、近いうちに会おうということになりました。電話の最後に、“僕のことを探してくれてありがとう”と言ってくれました。私にとっては、お兄ちゃんのような存在の人です。再び再会できると思うと涙ぐんでしまいます。

IDF学会の報告

Posted on: 火曜日, 12月 4th, 2012 in: クリニックより

学会の発表を気にかけてくれていた方が多かったので、発表の一部を乗せることにしました。今回は、細かいデータ解析までは至らず、問題提起をしてきただけです。今後、何らかの形でデータ解析していき、論文にしていこうと思っています。

Early Insulin Spike and Associated Hypoglycemia (Relationship with Diabetes Development)
Kyoko Hirai1, Junichi Takahashi2, Shigenori Kominami3, Kairyu Go4
1 HIRAI Clinic, Japan ; 2 Joto Central Hospital, Japan ; 3 Kominami Hospital, Japan ; 4 Go Clinic, Japan

Results

Of 120 people investigated, there was a 30 minute insulin peak observed in 39 subjects. There was a 60 minute insulin peak observed in 52 subjects, there was a 120 minute insulin peak was observed in 25 subjects. A diagnosis of diabetes was found in four people. IGT (Impaired Glucose Tolerance) was observed in 7 subjects. IFG (Impaired fasting glycemia) was observed in 0 subjects.

 Method of Nutritional Guidance

In Hirai Clinic, nutritional guidance is offered not by nutritionists but by nurses who have detected impaired glucose tolerance (IGF) in patients. This is because it is considered that many nutritionists tend to have studied nutrition with an academic objective and may not be able to provide practical nutritional guidance that is applicable in real life. In the nutritional guidance given in Hirai Clinic, nurses propose a personalized improvement plan in respect to the individual patients lifestyle. They emphasize the importance of eating breakfast daily, referring to a typical Japanese breakfast similarly offered at Japanese-style inns.

 Nurses advise patients to identify foods with a high animal fat so that patients can control the animal fat intake; the nurses describe high fat items as “thick”, “fluffy” and “crispy” foods that melt easily in your mouth. In addition, the nurses also instruct that patients do not always have to stay with three meals a day and should eat about 100 calories of food if they fall into a fasting state for long hours.

 The minimum amount of each nutrient required per day is estimated based on the patient’s height. In order to improve the patients understanding about the importance of balanced diet, patients are given an opportunity to eat sample meals prepared by a Japanese restaurant. Through this process, patients enhance their understanding that a minimum balanced diet is critical to the treatment of preventing diabetes. Patients are also briefed on low glycemic index (GI) food.

Discussion

It is reported that early insulin spikes contribute to a reduction of blood triglyceride levels. However, hypersecretion of insulin is considered to ultimately lead to a decreased insulin secretion.

 In cases where an insulin peak is observed in 30 minutes after a OGTT, patients may have time in the prevention of diabetes, but excessive, abnormal secretion of insulin should still be controlled. This is because excessive insulin secretion may cause hypoglycemia, which may result in glucotoxicity in such that patients tend to reach out for sweets. In cases where an insulin peak is observed in 60 minutes, patients may be suffering from constitutional delay of insulin secretion. In this case, patients may develop diabetes relatively quickly. It is necessary for such patients to understand their condition and be careful about their diet. In cases where an insulin peak is observed in 120 minutes, immediate action is required as patients are likely to develop diabetes in a short period of time.

 World Health Organization states that macrovascular diseases are progressing even in the phase of IGT. Old methods of testing are more thorough than modern methods of testing for diabetes.Therefore treatment should be provided before patients experience IGT. Since IGT appears in diverse patterns, it is difficult to detect the condition at an early stage by means other than an oral glucose tolerance test (OGTT). Furthermore, it is challenging to give nutritional guidance to ethnic groups like Japanese who maintain an omnivorous diet. It is therefore necessary to provide personalized lifestyle guidance.

何かに効果があったという結果について

Posted on: 日曜日, 12月 2nd, 2012 in: クリニックより

ある食べ物で血圧が下がったとか、血糖値が上がらないとかそういったことは、治験というもので調べられているんだと思います。治験というのは、人を使って行う実験ですが、行う際にいろんな制約があります。大学など大きな組織でもやっていますが、治験専門にやっているところもあります。

一般の人が、治験に参加する場合、報酬がもらえるそうです。結構いい金額がもらえると聞いてます。ところが、治験で仕事をしている方に聞くと、同じ方がいろんな治験に参加していると聞きます。そうなってくると、治験の信ぴょう性を疑ったほうがいいと思いませんか?

全くランダムに被験者を選ぶのならともかく、治験というものを知っていてお金をもらえるとわかっていて集まった人たちなら、何らかのバイアスがかかると思います。

実験というのは、出したい結果のほうに誘導できるものなんです。出てほしくない結果は、削除してしまえるし、解釈の仕方で思った方向に話を変えることもできます。そんなことを知ってきたので学会とか発表などを信用しなくなったんですけどね。

整形外科の先生が見つかりました

Posted on: 土曜日, 12月 1st, 2012 in: クリニックより

骨折の手術をしてくれる整形外科の先生を探していました。バイト先の老人病院で必要だからです。過去に一緒に働いたことがある先生に電話してみましたが、4人とも忙しいと言われもう電話することも嫌になっていました。もともと、電話するのが嫌いだから余計ですよね。

それで、駄目だろうとは思いながら、別の用事もあったのである先生にお手紙を書いてみました。そしたら、昨日メールで連絡が来たのです。協力できるって。本当にうれしい出来事でした。整形外科の先生がいないために、関節にたまった水を抜いたり骨折を見なくてはならなかったり大変だったんですよ。

整形外科の手術の手伝いもしていたし最近も見学させてもらったのですが、外科の手術とは違って見てできるというものではありません。整形外科の手術は大工さんと同じなので、外科とは全く違うのです。

クリニックでも、臨床検査技師を探していますが、なかなかいい人は見つかりません。そんな中で、整形外科の先生の問題だけでも片付いて、少しホッとしました。